素敵な日々を送ろう



昨日渚くんと2人で話していた射撃の件がグループトークで磯貝くんから連絡が回って来て、具体的な作戦が伝えられた。


「き、起立っ!」


日直の渚くんが朝のHRで号令を出したらそれが合図で各々射撃を開始するというもの。銃の種類もそれぞれ扱い慣れてるものを選んでいいと言われたけど、銃の種類ってなんぞやって感じに知識がないから適当に選ばせてもらった。


「おはようございます。発泡したままで結構ですので出席をとります」


クラス全員が先生を狙って発泡しているんだぞ、それなのに出席なんて取る余裕があるのか。私は前の人を撃たないように椅子の上に乗って射撃しているけど、先生の残像が幾多も見えていてこれって凄い無理ゲーだなって思いながら出席確認が終わるまで引き金を引き続けた。


「残念ですねぇ。今日も命中弾ゼロです。殺せるといいですねぇ」


卒業までに。とニヤニヤとした顔をした先生は余裕を表している。その顔はとても腹立たしい顔だけど、このままだと先生は余裕で生き延び地球を破壊してしまうだろう。不意をついた暗殺もマッハのスピードで躱されてしまう。何か良い案ないものか。


「全員で射撃するの、もうやめようね」
「当たる確率は高いけど、毎回片付けるのは面倒だしなぁ。俺も望月に賛成」
「前原くんを味方につけた」
「リンよ、前原を味方にしても果たして戦力になるのかね?私も賛成だけど」
「中村さ、俺に当たり強くね?」


先生に当たることなく床に散らばった弾をみんなで片付ける羽目になった。厄介なことにこの弾は小さい上に丸い為ありとあらゆる隙間に入り込んで片付けるのが手間がかかる。備考として此処は旧校舎で木造である事を記しておく。いつから建ってるのかしらないけど経年劣化がある事は確かだ。


「こういう時にお掃除ロボットが必要!前原くん作って!!」
「望月も大概適当だよな」


なんとか掃除を終えてしっかりと午前の授業もこなしてやっとお昼休み。オンボロ校舎に購買なんてあるはずもないからみんなお弁当とかコンビニで調達してから登校している。因みに私はお弁当。お母さんが作ってくれるときとおばあちゃんが作ってくれる時があるんだけど、2人とも和食ばっかりだからたまにハンバーグとか食べたい。ひじきの煮物も好きだけどね。洋食食べたい。


「ほれ、ミートボール分けたげるよ」
「莉桜ちゃんこそ女神!!出汁巻き卵を供物として捧げます!」
「ふふん、良きに計らえ」


私の家が和食主義なのを知ってから莉桜ちゃんとか陽菜乃ちゃんとかがお弁当の中身を交換してくれたりしてくれる。びっくりしたのは陽菜乃ちゃんのお弁当がすごい可愛いんです!女の子のお弁当って感じ。原さんは自分でお弁当作ったりしてそれもすごいと思うし、お弁当って個性出るよね。


「午後の授業は国語だね、古語は苦手だなぁ」
「古語って…そういえば短歌やるって言ってたっけ?」


でも順番的に私が当たる確率が低いから、今日の授業はラッキーだと思う。その代わり明日当たる予定だから明日の予習はしっかりとしないと恥をかいてしまう。貰ったミートボールを噛み締めて味わい、お弁当を食べ終わる頃には外で食べてた人たちも教室に戻って来ていた。たまには外で食べるのもいいかもしれない。


「はい授業を始めますよ」







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