To 1985:05/13
ディアー.へ




私はディアー.
優しい陽の光が差し込んでいる

今日の服は白のワンピース 一番お気に入りのワンピース
キミは微笑みながら 優しい「言葉」を縫い付ける
後ろで声を上げる子供たちを 時折優しく叱りつけながら
キミは私を彩ってくれる

素敵な言葉 暖かい言葉
優しい形で彩られ 素敵な服の出来上がり

揺られ揺られて 私は進む
素敵な洋服をあの人に見てもらうの
揺られ揺られて 遠くの街まで
ビルの谷間を抜けて
ガタゴト砂利道を走って
田んぼを抜けて
着いた着いた 赤い屋根のおうち

この人も笑顔 優しい笑顔
私の服を目にして とても暖かい笑顔を見せる

さあ 「言葉」をどうぞ
キミに送られた純白のワンピース

そうだよ 子供も大きくなったの
あなたの子供と同じぐらい
良かったらその子と一緒に会いに来てあげてね
きっと仲良くなれるから

懐かしいね この「言葉」
あの時のことだね
仲良しだったあなたたち
別々の学校 別々の仕事 遠く遠く
でも いつまでも仲良し
やっぱり友達だね

この洋服 気に入ってくれたみたい
大事に閉まっておいてくれるって
思い出したら また会いに来てね


私はディアー.
こうして死んでいく
それが日常



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