織田作審神者

▼2019/09/28:3

面妖な狐―こんのすけが云うには、過剰出陣&暴力など受けてきた刀剣が居るという事であった。何度も審神者を派遣しては失敗し戻ってくるという曰く付きの場所らしい。
私はそこの本丸という場所で暮らさないといけないようである。24時間掛かりきりで面倒を見る事になるが、孤児を養っていた私にとって造作も無いだろう。そう高を括っていざ足を踏み入れたが、数刻後には後悔する事となる。

「出て行け人間!」
どうやら思って居た以上にサバイバルであった。
1人の男が私に刃を振るってき、躯を真っ二つに斬った。というのも、あくまで私の異能が発動した時に見えたものである。咄嗟に躯を動かして回避すれば、また異能が発動する。それを何度か繰り返しこんのすけと共にその場から逃げた。
「凄いですね審神者様!今まで送り込まれた人は全員怪我を負われて政府に戻られるのに!」
何故私を派遣したのかなんとなく分かった気がした。

▼2019/09/28:2

何かしらの異能力なのだろうか、そう問えば自分は時の政府の式神だと云う。よく分からないがきっと陰陽師のようなものだろう。いつだったか覚えていないが、手持ち無沙汰で見ていた番組がそういった系統だった事を思い出す。まあ面白くて時間があれば見ていたものだ。そういうものは空想世界のものであると思っていたが、それを生業としているとは世界が広いと実感する。
「貴方様に審神者になって頂きたいのです!」
狐の話を要約すれば、「歴史修正主義者」という過去を攻撃し、歴史を改変しようとする敵を倒して欲しいというものであった。刀剣に宿る心を喚び起こし、刀剣男士を使役して戦って欲しいと。それが出来る者は「審神者」と云い、極めて稀な人間しか出来ないらしく、今回私が選ばれたようであった。
「断る」
「えっ」
「えっ」
どうやら拒否権というものは存在しないらしい。
拝啓、太宰へ
元気にしてますか。自殺は程々にして下さい。
死んだ筈の私は、今現在ピンピンしております。
劣悪な環境で育った刀剣男士という者のメンタルケアをやって欲しいと本丸という場所に来ました。
私はよく分からない世界に放り込まれたようです。

▼2019/09/28:1

私は織田作之助。
つい先刻までミミックの長と銃撃戦となり命を散らした者だ。相手の弾丸は私の心臓を貫き、出血多量で友の腕の中で眠りに就いた。筈だ。
「初めまして、貴方が織田作之助様ですか?」
何故私は面妖な狐のような動物に話しかけられているのだろうか、全く以て検討が付かなかった。


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