話が纏まらないので没
気持ち悪い終わり方

異能力にも危険度というものがある。特一級異能力者である綾辻のように常に異能特務課が常に見張りを付けるべきと判断する人間も居れば、扱い方によってはある程度の動向を確認するだけで留めている人間も居る。綾辻のような異能力者は極めて稀であり、基本的には後者に該当する異能力者ばかりだ。
その異能力者は綾辻と同様に特一級異能力者と判断されながらも、異能特務課が決定したその”ある程度動向を確認する”と決断した人間が居た。その人間はポートマフィアに所属しており、異能特務課が坂口安吾をスパイに入れ同時並行に動向を確認した際に問題無いだろうと決断を下したのだ。なんせ、監視対象の周囲に居る人が無自覚にも異能力を使わせる機会を与えず、当人も未だに目立った動きをする事は無いからだ。今後も特に問題が発生する事は少ないだろうと多少監視は緩い。
その人間の名を、名字名前と云う。

名字名前の異能力は「反射」である。
反射と聞けば刺激に対して無意識に反応する生物学的反射や、光や音などが跳ね返るものをイメージするであろう。
だがしかし彼女は特殊な環境に育ってきたせいか、その力を人間相手に扱うのだ。自分の身に危機が迫った時、相応の怪我を負わせ死に至らしめる。他にも扱い方があるかもしれないが、「もしかしたら殺すだけの異能かもしれない」と彼女自身の刷り込みによって自身の異能を知ろうとせず、使いたがらないのだ。
故に、彼女の異能力は疑問点が多い。

坂口安吾は、先刻起きた骸砦の事件を報告書に記していた。
ヨコハマに居た名字名前も例外は無く、澁澤龍彦の異能力に掛かり異能が結晶化し、生身から分裂した。しかし彼女の異能を監視カメラで確認していくと、何故か生身である彼女が走る方向と真逆の方に走って行くのだ。動きが反転していると云えば善いのか、何というか。