オマケ
事件も無事に解決した。それもこれも、小さな名探偵のおかげである。盗み聞きは良くないと思いながらも隣の個室から伺っていると、どうやら沖矢さん扮した赤井さんも、キッドを追いかけてお手洗いに来たようだ。赤井さんの用件曰く写真を消せということは、もしかして博士のチョーカー型変成器をしているところを撮られてしまったのだろうか。なんて思考を巡らせていたら、また図書館が暗転した。
「おい、そこで何をしている」
「やっぱり、バレていますよね」
明らかに自分が入っている個室に向かって届く声の主は、いつもより声が低い。ここは大人しく従ったほうが良さそうだと個室から顔を出せば、やっぱり沖矢さんとコナン君がいた。コナン君に至っては、怪盗キッドを捕まえ損ねて顔に不服と書いている。
「そこで何をしていたんだ、と聞いているんだ」
「怪盗キッドが無事に逃げられたか確認しに来ました」
「ホー?」
「昴さんは怪盗には興味がないでしょう」
そうだな、なんて言って本当に分かっているのか分からない。二言目には女性が入っていい場所じゃありませんよ、と言うから赤井さんはもうお終いらしい。ちょっと残念だなと思いつつ、コナン君に良かったねと言えばキョトンとされた。
「だって、怪盗キッドと推理ショーをするコナン君、すっごく楽しそうだから」
今回で終わらないで良かったねという意味を込めて微笑むと、次は絶対に捕まえてやると頼もしい返事が返ってきた。盗みは良くないけど、キッドとコナン君の対決は観ていたいと思う