ご褒美


先日の絡繰箱と怪盗の一件は、無事に小さな名探偵のおかげで解決した。半日経った後も中森警部はキッドを諦めず図書館で探していたみたいで、お昼のワイドショーでは中継が組まれていたのを覚えている。キッドはお腹空いてないだろかと少し心配しながらも、きっと中森警部の目を盗んで逃げるんだろうなと思った記憶も新しい。さて、なぜ先日の一件を思い出しているかというと、それは肉じゃが。そう、久華さん直伝の肉じゃがである。

「昴さん、お皿こちらに置いておきますね」

「はい、ありがとうございます」

いつもより声のトーンが高いので、きっと味見した肉じゃがが美味しいのだろう。鍋から漏れる匂いも美味しそうだ。確か哀ちゃんと博士のところにはお裾分けしに行ったみたいだから、後で感想を共有しに遊びに行こうかなと考える。うん、キッチンお借りしてクッキー焼いて遊びに行こう。