ありとないひそ定めなき世に
人生とはなにがおこるか分からないもので、すべては神のみが知っているのだろうか。それとも定められたレールの上を歩むのではなく、自分の手で道は切り開けるのだろうか。やはり、その回答は神のみが知るのかもしれない。
私は、しがないただの社会人OLである。今日は市場調査のため米花百貨店の化粧品売り場に来ていた。足を踏み込めば、華やかな香りとキラキラと輝く宝石に囲まれた空間は、私とは縁が無い世界だと思っていた。小学生の頃は母に連れられて通るたびに、この香りに鼻をしかめていた。今思えば子供の頃の方が嗅覚が過敏であったと思うし、なにより化粧品の匂いが大人びていて子供の自分には縁が無いと思い込んでいたからだと思う。今では、BtoCの化粧品メーカーに勤めながら、