どうでもいい話


「何で私の事を受け入れてくれたの?」
問い掛ければ此方を向き、誰がどう見たって嫌そうな顔をするオベロン。いや、そりゃあ「好き」が「嫌い」な君に聞いたって結局いい答えが無いのは分かっているし意味が無いとは思うけど、
「そこまで分かっているなら何で聞くのかな」
……それでも聞いてみたいのが女心ってやつなの!
「めんどくっっさ」
うるせ〜!というかさっきから何で会話出来てんの?!
「顔に出てるんだよ、バカ」
「ぐう……じゃあ、何で断らなかったの」
「はあ?そんなもの、暇潰しになりそうだったからに決まってる。適当に愛を囁いて、初心な女が堕ちていく様はきっと、」
「気持ち悪くて最高だ?」
「勝手に俺の言葉を作るな」
「絶対そう思ってたじゃん」
「ウザ、…まあ───きみがお望みなら愛を囁く事もやぶさかじゃないって事さ」
「うさんくさ〜」
「何か言ったかなお嬢さん?」
「なんでもないでーす」
態々霊基を変えた妖精王さまとそんな応酬を繰り広げ、飽きたのか紅茶を飲み始めた彼を見つめる。茶会が最高に似合う、きらきらした王子さま。…わたしの、こいびと。大好きなひと。本当にどうして受け入れてくれたのか分からないけど、彼に答える気がないようだし。今日の質問はこれで終わりと、まだ暖かい紅茶へと手を伸ばした。

「それで、昨日の続きだけど」
「アレで終わりじゃ無かったのか」
「当たり前じゃん」



劇場の幕が下りれば廃れもの