『……』
えー、神威さんが居ません。
仕事で地球に行って鳳仙様に会いに行くだけだって言ってたのに。
阿伏兎さんだけが帰ってきました、云業さんは戦死らしい。
『阿伏兎さん、神威さんはまだ地球に居るんですか?』
「ああ、いつもの気まぐれだ」
『またですか……』
まぁ、仕事がある訳でもないけど、私も連れて行ってくれても良いじゃないですか。
(私も地球に行きたかったけど神威さんがダメと言ったので行けなかった)
私は猫叉と言う天人で人の姿をして耳と2本の尻尾がついた天人なんです。
絶滅したと言われているけど、結構生き残ってたりもする。
今は始末屋や普通の人間として地球で働いていたりする猫叉が多い。
耳と尻尾は出し入れが出来るので出さなければ気づかれない……はず。
私が死にそうになってる所を神威さんが拾ってくれた。
神威さんが居る春雨に私も入り神威さん達に特訓と言う虐待を受け、いつも三途の川が見えるほどだった…。
『阿伏兎さん、私、神威さんを迎えに行ってきます!』
「はぁ!?」
『だって、団長が居ないと七師団が引き締らないし、私も地球に行ってみたいんだもんっ!』
「最後の方が本音か……。」
『うっ…!』
「分かった、行ってこい。でもちゃんと帰って来いよ」
『はいっ!』
「変な人には付いて行っちゃ駄目だぞっ!それから耳と尻尾は出すなよ!!」
『はい!(阿伏兎さんってオカン役?)』
「じゃあ行ってこい、ちゃんと団長を連れて帰って来るんだぞ」
『はいそれじゃぁ、行ってきます。』