『ねぇ、キョンってさ古泉君と仲いいの?』
「まあ悪くはないが、良くもないんじゃないか?」
『ふーん』
「自分から聞いて来たくせに何だよそれ」
オイオイ何だよ、さっきから俺と古泉の関係ばっか聞いてくるし、ハルヒとはとか長門さんとはとか今日のコイツおかしいぞ。
俺がそんな事を思いながら夢子の話に付き合っていると…。
「何二人で話してるのっ?!」
っと、ハルヒが話し掛けてきた。
「いや、夢子が俺と古泉の関係やらお前達との関係を聞いてきてだな…。」
『ちょっ、キョン!』
「ははぁ〜ん、もしかして夢見さんは古泉君の事が好きなのね!?」
「! そうなのか!? 夢子!」
『あぁー、もう! そうですよっ!』
「そーゆう事なら、私が手伝ってあげるわ!!」
『へ!?』
「そうと決まったら行動あるのみ!!」
『へっ!? なッ何? 何処行くの!?』
「そりゃ、古泉君の居る1年9組に決まってるじゃない!!」
『何でそうなるのーー!』
そう言うと、ハルヒは夢子の腕を掴み引きずりながら教室を出て行った。
今が昼休みで良かった。
これが授業中だったら、先生に後でこっぴどく怒られるだろう……。
でも、夢子が古泉の事が好きなんて……。
夢子って古泉に会う機会なんて俺が数えると3回位しか会ってない気がするが。
まぁ、同じ学校に居るんだから会う機会なんて幾らでもあるか…。
キョンが回想している頃、ハルヒ達は……。
「ねぇ、夢見さん!」
『なっ、何?』
「何時から古泉君が好きなの!?」
涼宮さんもちゃんと女の子なんだなぁ〜。
恋バナなんて興味無いと思ってたのに。
『えっと、一週間前位から……。』
「どうして好きになったの?」
『私が先輩に絡まれてる時に助けてくれて』
「それで好きなった訳ね!」
『……うん』
照れながらも私は頷いた。
涼宮さんと話しているともう1年9組に着いてしまった。
『涼宮さん本当に入るの?』
「ハルヒでいいわ!」
『へ?』
「名前よっ!」
『ハルヒ……』
「そっ! さぁ、入るわよ!」
『えっ? ちょっとまっ……』
「古泉君ちょっと良いかしら!?」
夢子が言い終わる前にハルヒが古泉を呼んでしまった。
「はい、何でしょう?」
ハルヒが呼ぶといつもの笑顔で教室から出てきた。
「ちょっと着いて来て頂戴!」
「はい……?」
「ほら早く行くわよっ!」
今は昼休みで古泉君は昼ご飯を食べていた所だったみたいだ。
ゴメン、古泉君。
私のせいで昼休みを台無しにしてしまって。
「夢子っ、早くしなさい!」
『え!? うん……』
すでに呼び捨てにされてたけど、私もハルヒって呼ぶ事になったし良いかっ!
私達はSOS団の部室に入った。
中には長門さんが居て、本を読んでいた。
昼休みはいつも此処に来てるのかな?
ハルヒは気にすることなく話をし始めた。
「古泉君!」
「はい、何でしょう?」
「今日からSOS団に夢子も入るわよ!」
『えっ!?』
「それで、夢子がSOS団で着る制服を古泉君にも考えてほしいのよ!」
「そうゆう事でしたら、協力しますよ」
『あのーハルヒちゃん? 私入るなんて聞いてないんだけど??』
「だってさっき思い付いたんだもの! 夢子に拒否権は無いわよ!!」
『うぅー』
「夢子さん、これから宜しくお願いしますね(ニコッ」
『へ!? 此方こそ宜しく』
「クスッ、顔、赤いですけど大丈夫ですか?」
『だっ、大丈夫です』
古泉君に笑われた…。
はずーーー。
これから私はどうなるのかな?
何故かSOS団に入る事になっちゃったし。
ていうか、気になってたんだけど…。
私がSOS団で着る制服って何!!?