※制服を着てそんな事を言われたら。

「ねー、先生お仕事まだ終わらないの?」
「せんせー、このお菓子食べてもいいー?」
「先生、何だか眠たくなってきたあ…」


「先生」
「せんせ」
「せんせー!」



「僕の名前は先生じゃないんだが」
「え、なんのはなし」
「君はいつだって僕の事を先生先生と呼ぶけどな。別に君にとって僕は先生でも何でもないだろう」
「…?名前で呼べってことですか」
「ふん」
「ろ、露伴」
「………」
「これからはちゃんと露伴て呼ぶね」
「…、いや」
「え」
「……。別に先生呼びでも構わない」
「いやでもさっき先生て呼ぶなって、」
「うるさいな。僕がいいって言ってるんだからいいんだよ」
「???」
「(名前呼びも捨て難いものがあるが)」
「せんせ・・・?」
「(先生の方が背徳感があって堪らない。そういうプレイっぽいという事に気付いた事は言わないでおく)」
「何でにやにやしてるの先生・・・」





※ごめんね、素直じゃなくって。

「ねー、露伴て甘い物すきだっけ?」
「何の脈絡もなく何なんだよ、君は」
「もうちょっとでバレンタインなんだよー!えへへ」
「はぁ?バレンタイン?あんな菓子会社の販売戦略にまんまとのって馬鹿らしいと思わないのか?実にくだらないな」
「え、じゃあ、チョコいらないの」
「誰もそんな事言ってないだろう」
「わーい!何作ろっかなー。ブラウニーとかガトーショコラとか。あ、フォンダンショコラとかもいい!」
「おいちょっと待て。それを食べるのはぼくなんだぞ。大体君が料理なんて出来るのかよ?それ相応の物を用意しないとぼくは絶対食べないからな」
「え、じゃあ、手作りやめて市販品のがいいの」
「誰もそんな事言ってないだろう」
「頑張って作る!ていうか今更だけど14日て露伴ひま?」
「あのな、ぼくは人気漫画家なんだぞ。仕事だって毎日こなさなきゃならないしそれ以外にも予定はあるんだからな」
「え、じゃあ、会えないの」
「誰もそんな事言ってないだろう」
「えへへ。じゃあ仕事終わったらすぐに露伴に会いに行くね!」
「ふん、ぼくを待たせたら承知しないからな」









※with由花子。

「さむーい!」
「あら珍しいわね、制服にストッキングを合わせるなんて」
「うん、いつも生脚にソックスだったからね」
「流石に寒さには勝てなくなったって所かしら」
「あー、それもあるんだけど。露伴先生がね、黒ストッキング穿いてくれないかって昨日土下座してきてね、」
「…」
「黒ストッキングは冬だけの醍醐味でその透け感といい肌触りといいたまらなく興奮するからお願いだって言われて、」
「…」
「一回だけで良いから黒ストッキング穿いた太ももに頬擦りさせてくれないかって泣きながらお願いしてきて、」
「…」
「最悪自分で処理するから、頬擦りだけでいいから、って。処理って何だろうね」
「…」
「だから今日穿いてきたのー」
「…」
「喜んでくれるかなあ、露伴先生」
「悪い事は言わないわ、すぐにあの男と別れなさい」
「え、何、急に、どうしたの由花子」







※友達以上、恋人未満的なやつ。


「子供っぽくて、」
「わがままで、」
「結構短気で、」
「エゴイストで、」
「その癖寂しがりや。」


「本人を目の前にしてよくもそう言えるな」
「誰も露伴の事だって言ってないじゃん」
「な、」
「自意識過剰も追加で」
「…やっぱりぼくの事じゃないかッ!」
「怒らないでよ。めんどくさいか。」
「…ッ。君がぼくの事を嫌いだっていうのはよくわかった。でもな、言わせてもらうけどぼくだって君の事これっぽっちも、」
「露伴の事は好きだけど?」
「え」
「はい、このお話おわり」
「え、今、なんて、」
「おしまい」
「…ふ、ふんッ」






※大事なのは形なんだ。


「露伴せんせーのすたんどって何でも出来るの?」
「何でもは出来ないだろ、物事には限度って物がある」
「ふーん…」
「…何だよ」
「…たとえば、たとえばの話ね?」
「ああ」
「私に使って、その、あのー…、おっぱいおっきくしてもらうのって、無理ですかね…」
「は?」
「…、やっぱり無し!今の無し!忘れてください!」
「下らなさすぎて返す言葉も無いな」
「あ、あぅ…」
「大体な、ぼくはこのサイズで満足してるんだから別に無理にでかくする必要は無いだろ」
「え、あ、あの、でも…ちっちゃい、のに」
「だからこのサイズが良いと言っている。ほら、ぼくの掌に収まるこのサイズがな」
「んぅ…、露伴、せんせ…」
「なあ、それでもまだ不満か?」
「……っ、(黙って首を横に振る事しか出来ない)」
「どれ、今から可愛がってやるよ」
「あ、んぅ…、せんせぇ…」







※仗助と取引き。


「あの、お願いあるんすけど」
「何だい、仗助少年。言ってみたまえ」
「セックスさせて下さい」
「何言ってるのかな君は。無理」
「ですよね〜。じゃあもいっこいいっすか」
「んん、なに」
「キスしたいっす。めちゃくちゃ激しい奴」
「……駄目に決まってるでしょうが」
「まじっすか。」
「まじだよ!大体何なの、いきなり。純愛少年仗助はどこいった!」
「いや〜、俺テレビで見たんすよね」
「なにを」
「最初に絶対無理なお願いを言って断られてから」
「うん」
「次に本当にお願いしたい事を言うと、普通に言うよりも受け入れてくれる率が上昇するらしーんすよね」
「じゃあ何か?仗助君は私と激しいキスをするのが本当のお願いなのかい」
「うんん、いや、セックスが大本命っすね」
「ばかやろう!」
「いてぇ!今のビンタ本気のじゃないっすか〜!」
「…、ふ、ふつーのキスならしてやらん事もないけど」
「え、」
「…」
「ん〜…」
「……、…仗助君のばかやろう…」
「はぁ〜、唇柔らかくて最高にグレートっす。たまんねぇ〜」







※露伴とおそろい。


「露伴くん、露伴くん」
「何だよ」
「お願いがあります」
「事と次第によっては聞いてやる」
「…ピアス、開けてほしい」
「…ピアス?」
「自分じゃ怖くて開けれない」
「は、ご丁寧にピアッサーまで買った癖にか」
「ううう、開けてよぉ」
「仕方ないな、ほらこっちに来いよ」
「あううう、痛かったらどうしよう」
「目を瞑るのが早すぎやしないか、君は」
「だってこわい。露伴くんおねがいします。ああううう」
「…」
「いたいのかな、こわいよお、早く私が目を瞑っている内にほら」
「…」
「……んぅ…、あれ、何か今唇に柔らかい物が」
「知らないな」
「露伴くん、ちゅーしたな」
「知らないって言ってるだろ」
「…ピアス、開けてくれないの」
「大体、何でそんなにビビりの癖にピアス開けたがるんだ」
「だって露伴くんとお揃いのピアスつけたかったんだもん」
「…ぼくのこれはイヤリングだ」
「え、あれ、なんだそっかー。じゃあピアスいいや!…あれ、露伴くん、顔が赤いよ」
「うるさいっ!」

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