※4部承太郎/変態えろ/

滞在しているホテルから近くの海まで散策に出かけるのは最早日課となっていた。毎日訪れた所で大してその景色が変わる訳では無いのだが、職業柄というか自分の趣味のせいというかどうしても毎日海を見たいと思ってしまう。

暑すぎず寒すぎずといった気温は非常に過ごしやすく、適度に空を覆う雲のお蔭で日差しも然程強くは無い。穏やかな天気が心地良かったので今日は敢えて散歩がてら遠回りをしてから海へと向かう。隣には同僚である彼女を連れて歩けば様々な人間と会う事になった。それは年下の叔父とその友人達であったり、この町に在住する漫画家先生であったり。彼等に会う度に隣の彼女は不安そうな視線をこちらに向けたが意地の悪い自分はそれに気付かない振りをする。が、海辺に着いた瞬間にとうとう彼女は自分の置かれている状況に耐え切れなくなってしまったらしい。

「承太郎、もうホテル戻ろうよぉ…」

服を引っ張りながら懇願するようにそう言われては自分も無視せざるを得ない。目当ての生物を探していた視線を向ければそこには自分の予想以上に不安に顔を歪めた彼女がいた。

「まだ海に着いたばっかりだろうが」
「…そうだけど、そうなんだけど」

自分のコートを掴んだままでなまえは俯いてしまった。全く何をそんな怯えているんだか。そう思いはしたが口には出さない。本当は彼女の真意はわかっているしその原因が元々自分のせいだと云うのもわかっている。

「…じょうたろぉ…」

小さく絞り出された声に溜息を一つ吐いてから周りを見渡す。海の季節と言うには少々早いこの時期にこの辺りを歩く人影は少ない。それでも全く他人の存在を感じない訳でも無い。より人影を感じない場所を探して適当な岩場を見つければそこまで彼女の手を引いて歩く。きょろきょろともう一度周りを確認する。ここなら周りに人が来てもばれなさそうである。岩陰に隠すようになまえを立たせると見上げられた瞳は相変わらず不安の色に揺れていた。

「なまえ、とりあえずスカート捲れ」
「え…、こ、ここで?」

なまえもまた周りを確認してから遠目にいる人影を見て大きく首を横に振る。幾らここが目に付かないと言っても流石に自分の身長では目立つ。隠れるように、彼女の様子をよく見れるようになまえの足元に跪いてからもう一度無言で彼女に視線を合わせる。重なった瞬間になまえは自分の言わんとする事を感じ取ったようで、おずおずとスカートに手を掛ける。そもそも拒んだ所で彼女に拒否権など存在しないのである。

「おい、もっと見えるように捲れ」

下唇を噛み締めながら徐々に捲られていく衣服の下から白い太ももが見えて、遂にはその上の普段は隠されている部分までが目前に晒される。そう、自分の目前にはなまえの全てが晒されている。本来ならば其処を覆っているであろう下着は何処にも見当たらない。足を開く様に促すと其処にそっと指を添わせる。触れた瞬間になまえは小さく身体を反応させ、自分の指にはぬるりとした液体が纏わり付く。

「…何でこんなに濡れてんだ」
「だって、だって…!承太郎が下着を着けるなって言ったから…!」
「自分は棚に上げて俺のせいにするのかお前は」

そのまま纏わり付いた液体を利用して割れ目をなぞるように触れればなまえは本格的に身体を震わせた。確かにホテルを出る際に下着を外すように命令したのは自分だ。しかし拒みながらも最終的にその命令を受け入れたのはなまえの方じゃないか。普段から人に頼まれると断れないその性格は、性的な面でもそのままらしい。まあ自分には其方の方が好都合なのではあるが。

「ん、ぅ…、承太郎…っ、やだよぉ…」
「いつから此処こんなにしてんだ」
「…仗助君達とか…露伴先生に会った、時から…」

常日頃から彼女と性的な事をする度に感じてはいた事だが中々どうしてなまえはマゾヒストである。そもそもそんな性癖で無ければ下着を着けずに外出なんて事も受け入れないだろうが。純粋な年下の叔父達がいつもと様子の違うなまえに心配そうに声を掛けたあの瞬間だって、自分の置かれている状況が彼らにばれやしないかと内心ヒヤヒヤしながら此処を反応させていたに違いない。そしてその後会った漫画家先生の場合は彼らよりも随分と勘が良いようで何かを察した彼はなまえでは無く敢えて自分に口を開いた。「ぼくは人のこういう事にとやかく言うつもりはありませんがね。承太郎さんにそんな性癖があると思いませんでした」その言葉を聞いた瞬間、なまえの羞恥は絶頂を迎えたであろう。

「じょ、たろ…っ、あ…ぅ…、やぁ…っ」
「声我慢しろ。…誰かに見られたいってなら話は別だけどな」
「…ん、ぅ…っ」
「本当は他の奴に見られながらの方が良いんだろ?」
「ちが…、ちがうよ…ぉ」

泣きそうな顔のなまえは自分の欲をそそるというか見ているだけで背筋の辺りがゾクゾクする。彼女がマゾなのであれば自分はサドらしい。指でぐりぐりと蕾を集中的に擦ってなまえの目を見ながら「変態が」と言えばそれだけで彼女は達してしまった。大きく身体を跳ねさせてからはあはあと呼吸を荒げている。

「…こんな所で簡単にイきやがって」
「ごめん、なさい…」
「その上、他の男に反応してこれだけ濡れてどれだけお前は淫乱なんだ」
「あ…、淫乱じゃな…」

否定した所で説得力なんて一つも無い。そもそも下着を着けるなと命令をしたのは自分なのであるが、なまえの身体がこんなになっている理由が自分以外の彼らに出会ったせいであるかと思うと少々複雑な気持ちになる。

「なまえ、仕置きが必要みたいだな」
















「…やだ、やだぁ…」
「おい、暴れたら出来ないだろうが」

覚束ない足元のなまえをホテルまで連れて帰ってからすぐに風呂場へと直行した。浴槽の縁になまえを座らせてから足を開かせて先程まで弄っていた場所を泡立てたボディソープ塗れにする。足を閉じようとするなまえに牽制の意味も込めて右手に握った剃刀を見せつければ途端に大人しくなってしまった。何度も言うようだがなまえに拒否権なんてものは存在しない。

もう一度足を拡げさせてからなまえの其処へと剃刀を宛がえば静かな浴室に彼女がごくりと喉を動かす音がした。泡に滑らせるように剃刀を動かせば其処を薄く覆っていた毛がどんどんと無くなっていく。元々平均よりは薄い方だと思っていたがやはり有ると無いでは大分違う。一通り剃り終わってから指で仕上がりを確かめるように触れば、普段とは違うつるつるとした感触が伝わって自然と頬が緩む。シャワーを手に取って泡を流せばまるで小さな子供のような其処が目に入る。剃り残しも無いようで非常に満足な仕上がりである。

「…じょうたろ、ひどい…」

自分の其処を確かめるかのように触ってからなまえはきっ、と軽く睨みつけるがそんな物は全く意味が無い。そんな事よりも、である。もう一度彼女の割れ目を指で軽く拡げてみる。毛が無いお蔭で軽く拡げただけで全てが丸見えになってしまう。

「何で剃られただけで濡れてんだ、お前は」

ゆっくりと中指を入れれば容易くそれは受け入れられてしまった。奥まで入れてから出し入れを繰り返せば浴室内に水音が響き出して、なまえは少々物足りなさそうに内ももを擦り合せた。自分の物をほぼ毎日受け入れている此処には指一本では足りないのかもしれない。「空条博士」と自分を呼んでいた出会った当時が懐かしい。然程、男を知らなかった彼女に男からの悦びを教え込ませてしまったのは紛れもなく自分である。ならば、その責任を取ってやる義務もあるのでは無いだろうか。

「あ…ぅ、承太郎…、指だけじゃいやあ…」
「そう急かすな」

指を引き抜いてから既に出来上がっている其処に自身を宛がう。腰を推し進めればこれまたなまえの中は自分を簡単に受け入れる。全てを埋め込んでから最奥を刺激するように腰を動かせば身体を震わせたなまえが両手を伸ばしてキスを求めるのでそれに応えてやる。

「ん、ん…っ、ひ…あっ、きもち、よぉ…っ」
「…なまえ、随分と淫乱になりやがって」
「んぅ…、だって、きもちいの…っ!あっ、承太郎ぉ…っ」

なまえと繋がっている場所から聞こえる水音を確かめるかのように結合部に目を遣れば、自分の物を受け入れる其処がダイレクトに視覚に伝わる。本来生えているべき毛が無いというだけでこんなに興奮する物なのだろうか。大人の身体の彼女のその部分だけが子供だというアンバランスさと隠す物が無く全てが丸見えになっているこの状況、両方の要素がえらく自分を駆り立てる。

「なまえの此処、全部丸見えだぞ」

言いながら腰を動かし指で主張する蕾を擦ればなまえの嬌声が一際大きくなる。口を半開きにして目を蕩けさせているその様は完全に仕上がってしまっている。

「あ、あっ、だめ…っ、だ、めぇ…っ!イっちゃうよ…っ」
「イけよ、見られて感じるんだろなまえは」
「あ…っ、んぅ…っ、承太郎…っ、じょうたろぉ…っ」
「ほら、俺に見られながらイけよ」

ぎりぎりまで引き抜いてから一気に最奥まで貫けばなまえはぎゅうと抱き付きながら達してしまった。耐えるように背中に突き立てられた爪が少々痛いがガクガクと震えるなまえを見てしまうとそんな物は最早気にならなくなってしまう。もう一度改めて彼女を抱え直してから何度か腰を動かして自分もなまえの中へと精を全て吐き出す。

「ん、んぅ…っ、承太郎ので中熱いよぉ…」
「おい、あんまり締め付けるな。また勃つだろうが」
「…承太郎、もっかいしよぉ…」

甘えたようにキスと行為を強請るなまえを見て清純だった頃の彼女を再び頭に思い浮かべる。子供のような其処に自身が出し入れをされているのを見てまるでいけない事をしているようだと思ったけれども。なまえをここまで自分色に染めてしまった事は間違いなくいけない事であろう。やはりここは男として責任を取るべきである。唇を合わせてから耳元でそっと囁く。

「なまえ、立てなくなるぐらい愛してやる」











後日談。

「承太郎…何か痒いよ…」
「…?…ああ…、この前剃った所か。毛が生えてきてるんだろう」
「うぅ…、むずむずするよ…」
「安心しろ、俺がまた責任もって剃ってやる」
「…あぅ…」




20150429

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