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おそろしいね、僕もみんなも彼島さんも……
皆は、彼島ななよの奴隷かもしれない
命令が誰でもきくようになっているのか…
それとも彼島さんは……魔性のロボットなのか。
僕は荒れ狂うように笑う彼島さんの身体を引き寄せた。
他のみんなが、岩島さんを精神的に追いつめる隙に──────…
「彼島さん……貴女は勇者だ」
「勇者ジャナイヨ、ワタシ…タダノ生徒ヨ」
普通の生徒を越えた、生徒……か。
岩島さんは、みんなの身体で隠れている。
堕ちこぼれの岩島さんが声を荒げることは
あるのか?
ないのか?
「……」
みんなは岩島さんから離れ
岩島さんの姿が見える。
岩島さんは絶望の彼方、汚れた生徒…
「岩島サンオシマイダネ」
彼島さんが、あざ笑うように言った。
「うるさいっ!!!」
おちこぼれ勇者再起…か。
もう勝てないよ、君と思いながら見る。
岩島さんは立ち上がり、彼島さんを突き飛ばした。
「おるぁ!!彼島!!」
床に押さえつけ、彼島さんの首を締めようとしているが……
でも岩島さん
彼島さんは死なないよ?ロボットだよ?
「…ヤメテ………イタイ……」
彼島さんを助けてあげなくっちゃね。
このおちこぼれを殺らなくっちゃ。
僕は、彼島さんの命を守るゆえに
岩島さんの身体を靴で踏んだ────…
「いたっ!」
思いっきり。
思いっきり。
苦しみの先に──────…
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