SSS



0906
Wed

生贄/高→←黒




※パロ


死なねばならないなら、どうか君の手で殺して。そんな泣きそうな顔をしないで。罪悪感を感じないで。
彼の震える手を握りしめる。僕は待つ。軈て襲ってくる痛みを。
君を死なせはしない。幾らだって君の代わりに贄となって死のう。だから、君は笑って生きて




0906
Wed

二者択一/赤+黒




※パロ


「選べ、生きるか死ぬか」
信じられないものを見た、と云う様子で佇む水色の少年に銃口を突き付ける。
これは勘だが。この子はきっと、才能がある。……まぁ、それがいい意味での、と云うわけではないのだが。
「見ての通り、君の両親は俺がたった今殺した。憎いだろう?強くなって、俺を殺して見せろ。そんな勇気がないなら、俺が今すぐ君を殺すよ」
弱い者は、要らない




0906
Wed

愛してなんかいないよ/?(←)黒





知っています、彼が僕を好きではない事を。彼にとってこれは遊びに過ぎない。告白でもされたら、きっとそちらに向かうのだろう。君は僕をあっさりと振るのでしょう。それでも構わない、だから、それまでは、




0906
Wed

一番美しい自殺/?黒




※死ネタ


一緒に死んでくれるか、と彼は云った。当然、僕は驚いて彼に視線を向ける。
拒否するつもりだった。確かに彼は好きだけど、僕はまだ死にたくはないんだ。
だけど、思いもよらぬ彼の苦しげな表情に僕の思考が一瞬停止した。だって、そんな顔をするとは思わないじゃないか
「……仕方無い人ですね」
結局、僕は絆されてしまったのだ。ちょうど読み終わった本を、僕は閉じた。
「僕、最期は綺麗に死にたいです」


――一面の百合に囲まれて、僕らは眠りについた。




0906
Wed

お願いだから、ねぇ!/高黒




※パロ


「……願いは、なんですか?」
何でだよ。莫迦じゃねーのお前だってぼろぼろのくせに。当たり前のように他人の願いを叶えてその度に命を削って。お前の種族はそんな扱いが当たり前になってるのは知ってるさ。嗚呼、知ってるね!でも何でお前は抵抗しないんだよ。人の言いなりになる性格じゃないだろ。なら、拒絶して見せろよ!
あとひとつ。俺の願いを叶えたらお前は、死ぬじゃんか。


「――生きろよ。俺と一緒に!」





0906
Wed

キミがそれを望むなら/氷黒




※人外ネタ


選択肢を間違えた、と彼はいった。
「だから後悔してるのかい?」
「ボクは生きたかった。あの時確かに生きたかったんです。でも、こんな結末を望んでいたわけじゃない」
ほろほろと零れ落ちる涙を拭ってやるとにこりと笑いかける。きょとんとした様子で見上げる彼の額に頭を預けて。
「――なら、オレが殺してあげる」
だからもう泣かないで、愛しい吸血鬼さん?




0906
Wed

赤いセカイ/花黒




※死ネタ


世界が止まった気がした。周囲の悲鳴が遠くで感じる程に、赤に夢中だった。水色を中心に赤がじわりじわりと広がっていく。無意識に一歩踏み出して赤に飛び込む。靴が染まる。意識を失いつつあるあいつと眼があう。そこに宿る黒いモノに、俺はぞくりと躯を震わせた。そんな表情も出来るのか。ああ、今なら云える。云ってやってもいい。「好きだぜ」「――」あいつは驚いた様に目を見開いて笑うと、「    」




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