日付が変わった頃、祖母の家から本丸に戻ってるくると昨日同様玄関先で大般若さんが待っていてくれた。

「にゃあさ〜ん!ただいま!会いたかったよう〜!」
「おかえり……って顔赤いが大丈夫か?」
「うーん、大丈夫、です。ちょっとお酒呑んだからそのせいかなぁ……別に酔ってないんですけどね」

酔ってない、と言いつつも中々ふわふわした心地だった。
1日会いたくて堪らなかった私は大般若さんの胸の中に飛び込んだ

「にゃあさん、すき、すきですよ〜〜!ぎゅーってしてください!」
「今日はえらく素直だな。ほら、お望み通りぎゅっとしてやる」
「えへへへへ、だいすきです。今年もたくさん幸せになりましょうね、いや、ぜっったい幸せにしますからね」
「うちの主は随分と男前だなぁ……まあ、俺はあんたと居られればそれだけで充分だ。」
「ほんとに?それだけでいいの?」
「他に何があったとしてもあんたがいなきゃ幸せじゃない」
「わたしも、わたしもにゃあさんがいて、この本丸のみんながいて、変わりない毎日を過ごせることが幸せだよ、これからもずっとそばにいてね」
「……あぁ、勿論」



…………


「あ!にゃあさんがつけた噛み跡、従姉妹ちゃんに赤くなってるよって言われて誤魔化すの大変だったんですからね!?」
「悪い悪い、あんたを独占されるのが寂しくてつい、な?」
「うぬぬ、そう言われるとあんまり怒れないじゃないですかぁ……」



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2020.1.1→1.2



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