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near death

zakio


自分が死ぬとわかっていたら、人はどんな本を読むんだろう。一人の図書館司書は、人の死期を見ることができる。ある時、もうすぐ持病で死ぬ青年が本を借りに来た。「僕はもうじき死にます」彼が借りるのは、とある偉大な作家の長編大作。一日に一冊、借りに来る。「結末を知ってから死にたいんです」毎日毎日、借りに来る。その度に彼の生きられる時間も減ってゆく。司書は、どうしても伝えられなかった。その本が未完だということを。
死にゆく人々に何も言えぬままその人生を見届けていく図書館司書のおはなし。

takos


私は本が好きだった。だからもう半年しか生きられない、と知ったとき、私は本を読もうと思った。私の人生最後の本、私の読書人生の集大成になるような、最高の本を探す。それを最後の楽しみにしようと私は決めた。


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