ルルイエにだって暖炉はある

2020/04/11
ねえ、絶望は美しい‖君の涙がまつげの先でこおった。悲しい飴玉みたいだ、疲れてまばたきしてる街灯の下できらきら光ってさ。その冷たく青ざめた頬にふれる権利なんか僕にはないけれど。寒くて痛いなんてとっくに死んでしまった感情。毛細血管が青く麻痺していく夜、僕の首を絞めあげる君の指先から、甘い薬の匂いがした。


prev or next
top page