パロミノの心臓

2020/10/26
口紅を付けてないから強くなれない‖なまぬるい部屋に、女が一人。エアコンの25度は女の精神をさらに怠くぼんやりとさせた。コーヒーは飲まない。でもコーヒーを飲むのに憧れていた女は、あえて格好つけたスターバックスのマグを取り出してみた。濾紙に染み込むお湯。白い湯気が頬を暖め、たちまち透明は茶色になる。牛乳でつくった甘いココアの事を夢見ながら、女はコーヒーを飲む。


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