記録 シャムロックの手錠2021/02/18あえかのひと‖飾られていく素直、言葉ばかり上手になって、私はいつの間にか大人になってゆく。なのになんでだろうか、どこか置いてけぼりになっていく実感があった。声にするのが怖くて飲み込んだ言葉たちが、私を見て馬鹿だねって哀れんでいる。八月、夏の終わり。みーん、と蝉の鳴き声が聞こえ、寂しげに伸びる影が揺れた。言葉に出来ないようなこの心を、誰か、救い取って飲み干してくれたのなら。そう夢を抱きながら、私はあの蝉と同じようにただ泣くことしか出来なかった。; prev or next☂top page |
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