◆シュード
（シュードルード・ミラード＝マイアキャッスル）
十九歳 男性
身長：百七十八センチメートル
体重：六十九キログラム
プレアデス王家近衛騎士団二番隊副隊長を務める青年。プレアデス七大貴族の一つ、マイアキャッスル族ミラード家の子息だが、どういう訳か騎士になっている。
プレアデス王国第一王女誘拐未遂事件に居合わせたことから、国王から犯人逮捕の命を受けて旅立つことになる。
長剣を用いた体術を主体に戦う。魔術は特に防魔術を得意としている。高い防御能力と体力の多さ故に打たれ強い。属性は地。また気配や魔力に敏く、魔力を見る能力を持つ。
冷静沈着で礼儀正しいが、真面目すぎる性格。苦労性でもある。
リリィを始めとする一部の者からは愛称として「シュウ」と呼ばれている。
千歳緑と濡れ羽色の間のような黒々とした深い緑の目と髪を持つ。
◆ナスタ
（ナシュティアヴィーネ・ルスタ＝プレアデス）
十八歳 女性
身長：百五十七センチメートル
体重：四十九キログラム
プレアデス王国第一王女。唯一の王位継承者であるが、国内外にその存在を隠され、城で軟禁生活を強いられている。
自身の成人の儀の前日に誘拐を企んだ者に襲われ、シュード達に守られながら捜査に協力するように国王に命じられて旅立つことになる。
実戦経験はないが、王家のしきたりにより幼い頃から戦闘訓練をしている。武器は特製の簪（かんざし）と短刀。魔力を見る能力、異常なまでの量と強さの魔力の持ち主で、魔術全般に長けている。属性は風。
意思や感情をあまり表に出さず、大抵は無表情で口数も多くないが芯のある少女。
ミッドナイトブルーのような黒々とした深い青の目と同色の長い髪を持つ。髪はポニーテールにして簪を挿し、前髪は眉の下で切り揃えて下ろしている。
額の中心に真紅の真円の魔紋があるが、普段は前髪で隠している。
◆リリィ
（リリィナ・キュアーシ＝ミストヴェール）
十七歳 女性
身長：百五十四センチメートル
体重：四十四キログラム
プレアデス王家直属のヒーラーで、治療部隊に加入している。特殊民族の一つ、霧の民の一員でもある。
プレアデス王国第一王女誘拐未遂事件に居合わせたことから、国王の命を受けてシュード達と共に旅立つことになる。
武器は杖。魔術全般、特に特殊術と治癒術に秀でているが、非力で打たれ弱い。属性は水。魔力を見ることは苦手。
性格は天真爛漫で天然。喜怒哀楽と考えていることが分かりやすく、よくからかわれる。
焦げ茶色の目とセミロングの橙色がかった明るい茶髪を持つ。左のこめかみの辺りに、赤いエレメントストーンと霧の民の証の薄くて透ける水色の布をあしらった、桃色の六弁の花を模したプレアデス王国の伝統の形の髪飾りを着けている。
◆セージ
（セトウィルド・ゼアスーン＝アルデバラン）
十八歳 男性
身長：百七十二センチメートル
体重：五十九キログラム
アルデバラン王国第三王子。プレアデス王国副大使を務めている。
プレアデス王国第一王女誘拐未遂事件の前日に自国で起きたとある事件を知らせにプレアデス城を訪れ、その後シュード達に同行することになる。
武器は槍。生まれつき魔力が極端に少なく、魔術は一つの特殊術しか使えないが、物理攻撃力は非常に高い。また物理的に打たれ強く、動きも素早い。属性は火。
公務中は礼儀正しく堂々と振る舞っているが、本来は陽気で楽天家。妙に女性慣れしている。また、類い稀なる勘の良さと強運の持ち主でもある。
明るい茶色の目と鮮やかな金の巻き毛を持つ。アルデバラン王家の紋章が刻まれた赤いエレメントストーンのピアスと、髪を耳の後ろで束ねる紫色のリボンをいつも身に着けている。
◆チェルシー
（チェルシアーレ・ヒュマニズ＝マリネット）
二十二歳 女性
身長：百六十六センチメートル
体重：五十六キログラム
謎の組織アズール・ブルーの幹部。また、特殊民族の一つ、操り師の女性。
プレアデス王国第一王女誘拐未遂事件の犯人。ナスタを狙って白昼堂々事件を起こし、謎めいた言葉を残して逃走する。
武器はナイフ。特殊術をはじめとする魔術全般が得意。属性は無。魔力を見る能力を持つ。
語尾と間の伸びた独特の口調で喋る。また、年齢に似合わぬ程の成熟した色気と掴みどころのない言動を併せ持つ。
翡翠色の目と薄紫色の長い髪を持つ。常に目は半開きで、唇には紅を差している。
黒い革の手袋と金細工の青いエレメントストーンのブローチ、操り師の証である歪なハート型の赤いエレメントストーンのイヤリングを常に身に着けている。
左の手の甲に右側が膨らんだ歪な赤いハートのような形の魔紋がある。
