用語集 一
◆アズール
 この物語の舞台で、天空に大小様々な島がいくつか浮かぶ世界。六つの国がある。
 文明は科学的には未発達で、電化製品は一切ない。
 魔力が存在し、それを制御する魔術が人々の生活を支えている。
 また、島々を渡るのに空船と呼ばれる飛行艇のような乗り物、空を飛べる特殊な絨毯、鳥型の魔物を必要とする。
 言語と通貨はアズール全域で共通。通貨の単位はゴールド。
 アズール人は真名を明かすことを避け、お互いを通称や家名、または愛称で呼ぶ。
 現代アズール文明が発生したのは千五百年前で、それ以前にあったとされる文明は古代アズールと呼ばれる。
 古代アズール人の血を色濃く残し、特殊術を扱える貴重な民族を特殊民族と呼ぶ。
 聖アズール教、アズール神道、真アズール教という宗教がある。

◆真名(まな)
 個人の持つ名前・家名・族名の全てのこと。本名とも呼ぶ。
 本人とその親、配偶者など、ごくわずかな人間しか知っていてはいけないとされ、真名を明かすことは忌み嫌われている。

◆魔紋
 アズール人の皮膚に現れる、一見すると刺青のような特殊な模様のこと。体内の魔力が変化したものだと考えられている。
 遺伝により発現するが、必ず現れるわけではないので、魔紋を持たない人も多い。
 魔紋を見せることは忌み嫌われており、隠す習慣がある。

◆古代兵器
 現代アズール文明が発生した千五百年以上前に古代アズール文明が造ったとされる物。古の禁忌とも呼ばれ、アズール全域に点在している。
 武器だということだけは伝わっているが、構造も素材も使い方も分かっていない。
 古代兵器の所有は国家・特定の民族以外のいかなる個人・団体も許されず、厳罰に処される。

◆ギルド
 アズールにおける会社のような営利組織。同じ、または似たような業種のギルド同士で作られたギルドユニオンに加入すると、ギルド同士の協力やギルドユニオン、時には国家からの支援が得られる。
 武具ギルド、運送ギルド、果樹園ギルド、本ギルド、仲介ギルド、飲食店ギルドなど、その業種は多岐にわたる。
 ◇憩いの小屋
  宿ギルドの最大手。アズール全域に宿を展開している。小島や森林の中など、町の外でも宿を開いている。

◆聖アズール教・アズール神道・真アズール教
 アズールの宗教。聖アズール教は信者が最も多い。アズール神道はプレアデス王国とミラ帝国の国教、真アズール教はアンタレス王国の国教である。
 教義や作法などの違いはあるが、いずれもアズールを創造したと言われる女神アズールを信仰するものである。

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