小ネタ置き場。そのうちリサイクルするかも
SSS
2018/09/26
珍しく、王様が食堂にいると聞いたので、興味本位で覗いてみた。
見れば王様の周りには、椅子の背に隠れるように小さな影がいくつも、座っていた。
「王様すごーい!」
「すごーい!」
「すごいですー!」
机の上にはさくらんぼの山。
小さなこどもの姿をした、ジャックとナーサリー、ジャンヌ・オルタ・サンタ・リリィ(長い!)だった。
何やらみんなで口をモゴモゴさせている……。
「ふははははは!我に出来ぬ事などぬぁい!!」
子どもらに大仰に自慢しているものとは。
もう少しだけ近寄ってみると、その手に高々と掲げられていたものは、結ばれた、さくらんぼの"へた"だった。
「んむー、うまく出来ないよー」
「うむ、今一度、手本を見せてやる。しかとその目で拝むがよい」
顔を顰めて唸る子ども達に、王様はひと粒、さくらんぼを手に取ると、偉そうに宣った。
目を閉じて、モゴモゴすることしばし。
紅い目をカッと見開くと、口を開け、舌の上にのったへたを子ども達の前で掲げた。
そのへたは見事に結ばれている!
「「「すごーい!!」」」
「フ、お前たちが真に大人になった時、そのコツとやらを教えてやろうではないか」
……なんだか含みのある言葉が聞こえたので、食堂で洗い物をしていたエミヤさんに通報しておいた。
診断メーカーのお題から