モビーのお姫様ことエマは、素敵なお部屋を持っています。けれど、一人が寂しいエマはいつも色んな人のお部屋を点々として夜を過ごします。
時にはマルコのお部屋にお邪魔したり、時にはサッチのお部屋にお邪魔したり、時には大好きなおやじいの所にお邪魔したりもします。
そんなエマは最近、エースと一緒に眠るの がお気に入りです。自分のお部屋から持ってきた真っ白な兎のぬいぐるみを抱えて、薄いピンク色のもこもこのパジャマを来たエマはエースのお部屋の扉をとんとんと叩きます。
「えーすー、あーけーてー!」
「お、今日も俺をご指名か?エマ?」
「うん!えーすとね、いっしょにねるとね、あったかいの!」
そう言って抱っこしろと言わんばかりに手を差し出すエマにエースがふはっと笑います。
ふわりとエースがエマを抱き上げれば、エースの首に小さな腕が回ってぎゅっと小さな体が抱きついてきます。
「今日は兎か」
「これね、いぞーがくれたの」
「へえ、かわいーな」
「えへへ、かわいーでしょ!」
エマの腕に抱えられた兎のぬいぐるみをエースが指でつつけば、エマは自慢するようにそのぬいぐるみをエースに見せてあげます。
目を細めて笑ったエースに、エマも満足そうに頬を緩ませます。小さな体をベッドに下ろしてエースがその隣に転がれば、エマはもぞもぞとエースにくっつくようにして丸くなります。
「あったかいねー」
「ん、あったけぇな」
「えーす、あしたははれるかなあ」
「どうだろうな。晴れたら一緒に外で遊ぶか」
「うん!」
エマの背中をぽんぽんと優しく叩きながらお話をしていれば徐々にエマの声が小さくなって、瞼がとろりとろりと落ちてきます。
まだ寝たくないの、と言うように目を擦るエマの手を優しく包んでエースが笑います。
「また明日な。おやすみ」
「ん…えー、す…おや、すみぃ…」
エースの手をぎゅっと握ったまま眠りに落ちたエマの頭をもう片方の手で優しく撫でて、額に小さくキスを落とせばエマがゆるゆると笑うから。
何だかエースまで嬉しくなってにししっとエースが小さく笑います。明日も素敵な一日になりますように。
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