Tシャツにパーカー、ニットにワイシャツ。
色は無難な黒からちょっぴり派手な赤色まで。
メガネに手袋、足元はサンダルでもいいかもしれない。
立ち寄った島で見つけた服屋さんの試着室にサンジくんを押し込んで、あれやこれやと服を着せる。ラフな格好をしている姿は何だか気を許してくれているようで嬉しいし、いつもスーツの彼が肌を露出している姿はギャップがあって堪らない。
メガネをかけるだけで知的に見えてドキドキしちゃうし、黒手袋なんて彼の色気を増長させるアイテムにしかならない。
「〜〜っ!サンジくん最っ高…!」
「そ、そうかな…?」
試着室のカーテンが開く度にぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶ私にサンジくんが恥ずかしそうに頬を掻く。
ポーズの指示を出せば、少し照れながらも言われた通りにポーズを決めてくれる彼にまた黄色い声を上げてしまう。
映像電伝虫を持ってこなかった自分に頭を抱えて唸っていれば、いつの間にか私の目の前に立っていた彼に抱きしめられる。驚いて顔を上げた私の顎に手を当てて意地悪そうに笑った彼が口を開く。
「こういうのが好きなんだ?」
「なっ…は…っ!?〜〜っ、すき…!」
小首を傾げる姿に言葉を失ってはくはくと口を開いたり閉じたりして、何とか言葉を絞り出す。
真っ赤になっている私の顔を見てクスクスと笑う彼の胸元に額を押し付ければ、声を上げて彼が笑い出す。完全に私の反応を見て楽しんでいるサンジくんに何とかして仕返しをしてやりたいと思うけれど、答えはいくら考えても見つからなかった。
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