好きにしていいんだろ

「今日は陣平の好きにしていいよ」って覚悟を決めて言ったら「…マジ?」って目を見開いた松田にふわっと抱っこされてベッドに下ろされるから(言ってしまった…!言わなきゃ良かったかもしれない…!)って内心あわあわしながらぎゅっと目を瞑ったらそのままぎゅううって抱き締められる。

「…へ?」ってぽかんとしたら「なんだよ。好きにしていいんだろ」って隣でごろんと横になった松田が髪の毛をするする撫でたり、髪とか首とかに鼻を押し付けてすんすん匂いを嗅いだり、胸元に顔を埋めてぎゅううってしがみついて来たりするから(思ってたのと違うな…?)って思わず首を傾げちゃう。

「お前、あんまくっ付くと嫌がるだろ」って言いながら腕枕をしてふんふんご機嫌な様子で髪の毛をくるくる弄って遊んでる松田に「……これ、楽しいの?」って聞いたら「楽しいからやってんだろ」って何言ってんだお前、みたいな顔をされて苦笑いしちゃうし、そのまま松田が寝ちゃうからびっくりするね。

「……てっきり、えっちな事されるかと思った」って寝てる松田の頬をつんつんってつつきながら呟くけれど、同時に松田が体目当てじゃないってことがハッキリ分かって嬉しくなっちゃう香澄ちゃんがいる。

朝起きたらいつもは背中を向けて寝ている香澄ちゃんが自分の胸元に頬を寄せてすうすう穏やかに眠ってるから、めちゃめちゃ嬉しくて思い切り抱き締めたいけど起こしたくなくて「ぁぁぁああ……」って額を押さえて天を仰いでる。
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