全身彼氏のマーキング済み

香澄ちゃんが大好きすぎる松田、香澄ちゃんが飲み会に行く時にはメンバーに男がいようと女がいようと絶対に自分のものを身に着けさせてる。腕時計、サングラス、上着にスマホカバーまで。

貸せるものは何でも貸すし、牽制のために自分の香水吹きかけて「よし」って頷いてるの番犬で可愛い。「よし、じゃなくて」って香澄ちゃんが言えば「あ?なんだよ」って松田が眉間に皺を寄せる。

「サングラスはいらない」って返そうとするけど「だめ。かけなきゃいいだけだろ」って言いながら胸元に引っ掛けてくる。「腕時計もぶかぶかじゃん」って外そうとすれば「いいんだよ、それで」って言われる。

「落としたらどうすんの」って言えば「落とさないようにずっと見てればいいだろ。んでさっさと帰ってこい」って言われて「そっちが本当の目的ね…」って笑っちゃう。「じゃ、行ってくるね」って背中を向けた香澄ちゃんに後ろからぎゅうって抱き着いた松田が首と肩口にぐりぐり頭を押し付けてくる。

「ん、いってら」って見送ってくれる松田に何か今日は甘えただったな…って思いながら待ち合わせ場所にいったら女友達に「あれ、香澄ってタバコ吸うっけ?」って言われて「吸わないよ?」って首傾げちゃう。

きょとんとした香澄ちゃんを見て「全身彼氏のマーキング済みってこと?あーやだやだ。リア充ムカつく〜」って友達が笑いながら言うから、そこで初めてさっきのハグはタバコの匂いを移すためだったんだって気付いてぶわっと顔が熱くなる。

帰ってきて「ねえ陣平!!」って怒ろうとしたらぎゅうって抱き締められてすんすん匂いを嗅いだ松田が「くせェ。何でこんなタバコと香水の匂いんすんだよ」って嫌そうに舌打ちしてから抱き上げられて風呂場直行。
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