11※R15
※R15、性的表現あるので、苦手な方はスルーして下さい。
綺羅が目を覚ませば、見知らぬ天井があった。
辺りは真っ暗で、窓から月明かりが照される。
起き上がろうとすれば、ズキリと腰が痛んだ。
フェイロンに数えきれない程抱かれ、体は辛いものの、心は満たされ温かな気持ちになった。
静寂が支配する中、綺羅はゆっくりとベッドから足を下ろす。
そして窓へ近寄れば、高層階なのだろう。
ビル明かりと車のライトがイルミネーションを輝かせた。
「気に入ってくれた?」
突然背後から声がし、振り向く前にガラスに映った美しい容姿に息を飲む。
そして忘れもしない、中性的な声と、ラベンダーの香り。
「兄さん……」
綺羅は何でと言わんばかりに瞳を揺らし、ガラスに手をついた。
そして振り返る事も出来ずに、固まったのである。
「綺羅…、顔を見せて」
背後からぎゅっと抱き締められ、何度も項の匂いを嗅がれる。
「は…、綺羅の匂いだ。ずっと会いたかった…」
項にキスをし、舌を這わす。
「ひゃっ!?」
綺羅はビクビクと体を震わせながら、逃げようともがくも琉聖にしっかりと抱き締められて敵わない。
「綺羅、俺に顔を見せて」
二回目の言葉と言うにはいささか高圧的な声に、お願いなんて生易しいものではなく絶対的な命令だと理解する。
綺羅はゆっくりと琉聖の方へ振り向いた。
「ふふっ、うん、可愛い」
琉聖は上機嫌で微笑み、綺羅の頬を両手で優しく包んだ。
可愛いのは琉聖なのに、美し過ぎる兄を目の前にし、綺羅は苦しそうに顔を歪めた。
「ね、今日からここで一緒に住めるから」
その言葉を聞き、綺羅は目を大きく見開く。
「ごめんね、ずっと一人にさせてて。ようやく、綺羅を養えるくらいになったよ」
そう言って、琉聖は綺羅の唇に触れるだけのキスをした。
「ん、綺羅…」
琉聖の頬は赤らみ、綺羅の唇を舐める。
「んっ、っ…、兄さ…」
綺羅は逃げようと後ずさるもガラス窓にトンと背中が当たり、それ以上動く事が許されない。
「綺羅、唇開けて?舌を出してね」
愛しいとばかりに優しい口調でお願いと言う名の命令をする。
「……うん」
綺羅はおどおどしながら、ゆっくりと舌を出した。
「うん、良い子」
そう言って腰を抱き、綺羅の口腔に琉聖は舌を捩じ込んだ。
「んっ、はっ…」
互いに舌を絡ませ、何度も角度を変えて深い口付けを繰り返す。
「綺羅、好きっ…」
その言葉に、綺羅の体がビクビクと震える。
「可愛い…、ん、ちゅ…、ね、抱かせて」
色っぽい声と表情をし、綺羅の胸元に指を這わせた。
「あっ、兄さんっ…!」
プクリと立ち上がっている乳首を洋服越しから撫でて、何度も指で摘まむ。
「あっ…、やぁっ…!兄さっ…、あんっ、あっ、気持ちッ…」
綺羅は琉聖に抱きつき、胸を突き出す。
「はぁ、綺羅…、可愛い、可愛いよっ!」
女性的な顔の琉聖からは想像出来ない程のギラギラした瞳と、雄々しい表情で何度も綺羅を見つめる。
我が兄ながら、何て美しいんだ、と見とれたのだ。
綺羅のお腹の奥がジンジンと疼き、琉聖同様に頬を赤らめた。
「兄さん…、僕をたくさん愛して?」
抵抗しても無駄な事を体に覚えさせられた綺羅は、どうすれば琉聖が喜ぶかを知っている。
「ふふっ、どこでそんな言葉覚えたの?言われなくても、たくさん中に出してあげる。綺羅が孕むまで、ずっとセックスしてあげるよ」
甘く囁き、綺羅の最奥がズクンと期待に胸が膨らむ。
琉聖のセックスはその中性的な美しさと違い、激しく濃厚なのだ。
男娼をやり始めてから、何度か琉聖に抱かれる内に快楽に溺れるようになった。
フェイロンとのセックスも好きだが、実の兄とのセックスも綺羅には堪らないものだったのである。
「琉聖のエッチ、大好き…たくさん、して。僕はもう、外に出れないんでしょ?」
綺羅は琉聖と致す時だけ、兄さん、ではなく、呼び捨てにする。
これも全部、琉聖に仕込まれたものなのだが、案外悪くないと思うのだった。
「ふふっ、よくわかってるね。うん、もう二度と外には出られないよ。全部俺が世話をしてあげるから、綺羅はただ側にさえいてくれれば良いんだよ…」
綺羅の瞳には暗い闇が宿る。
自分よりも琉聖を選んだ斗真。
ずっと好きだったのに、報われる事なく、この世を去った斗真。
死んでも尚、心を支配する斗真。
フェイロンと言う瓜二つの存在が側にいる限り、忘れる事など出来ない。
もういっその事、異常な程の愛情を注いで来る琉聖に監禁されるのも悪くないなと思うのであった。
きっと琉聖も斗真がいなくなって、狂ってしまったのだろう。
今宵も実の兄に犯されます。
2024.08.05
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