:D,Gray-man
:神田ユウ
暑い。まだ6月初旬というのになんだろうかこの蒸し暑さは。もうそろそろ扇子位は用意しとかないとキツいかもしれない。蒸し蒸しと感じる熱気に太陽を睨み付けてみるが、それはそれで暑い気がしてくる。
「暑いや神田さん」
「知るか」
窓全開の室内は現在無風。静かに私と神田の声だけが淡々と空気を震わせた。因みに此処は神田の私室だけど、私が非番に押し掛ける事はいつもの事だ。漫画を手にベッドでだらける私を他所に、空気を読めないのか読まないのか、神田は任務の報告書を静かに書き連ねていっている。
チクショウ。せっかくたまの非番に来てやったのに、少しくらい構ってくれたって良いじゃないのさ。
神田はこんな梅雨やら暑いやらよく分かんない季節に生まれたから、そんなに面倒な性格なんだ。
読み飽きた漫画を放り出してふいに思った半分嫌みな台詞を呟いてみると、意味わかんねぇとでも言うように顔を潜められた。
「って訳でプレゼントはわ・た・し!なんちゃっ……」
「要らね」
て、と最後の一文字が口から溢れる前にそれは遮られた。目を向けられるどころか手を止める事すらなく「お前頭大丈夫か」……って、冗談通じない奴はこれだから扱い辛くて嫌いだ。ろくに聞いてないと思って遊んでたのに!やっぱり神田の性格には問題がた……っくさんあると思う。
「あーあー分かったよ。じゃあはい、誕生日おめでとうございますー」
「ん、さんきゅ」
「……」
ぽーい、と弧を描き私の手から去った包みは綺麗に神田の手中に渡る。
その反応の意外な事。神田ってばここまで素直にナチュラルに受け取ってくれるとは。てっきり要らないとか何とか言われるかと思ってたんだけど。
その表情がいつもより少しだけ緩んでいた事を、私は知らない。
こんな日がずっと続きますようにと。
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即席ラーメンも吃驚な速度で書き上げたつもり!
神田さん誕生日おめでとう!
2009.06.06.sat
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