:家庭教師ヒットマンREBORN!
:獄寺隼人


“放課後 体育館裏で待ってます”

悩みに悩んだ末、一言だけを伝えたラブレター。もしも下駄箱にそんな手紙が入っていたら、貴方はどうしますか?
少なくとも彼は……果たし状だと思い込みました。



「ご……獄寺、」

ごくり。唾を呑み込めば緊張からか途端口内は驚く程渇いてしまう。
友達であり想い人である奴に思い切って告白を!と体育館裏で待っていた私の目の前に現れたのは、正にその張本人。
獄寺隼人が……来た。

「あァ?……なんで依泉が此処にいんだよ」
「なんでって……」

面倒臭そうにズボンのポケットに手を突っ込み、ジャラジャラと校則違反のアクセサリー達を纏う様は不良そのものだ。
あぁそういえば、手紙に名前は書いていなかったかもしれない。

「俺は売られた喧嘩を買いに来たんだ。野次馬なら帰れよ」

は?何言ってんだろう、この馬鹿は。「喧嘩」というワードに頭上にクエスチョンマークを置きながら、私の手紙で来た訳じゃないのかと獄寺を見据える。けれどそう言った奴の目は鋭くギラつき、とても冗談を言っている素振りでもない。
まさか、手紙を読んでないとか?寄りによって別件で来るだなんて、なんてタイミングの悪い事か。恐る恐る聞き返せば、獄寺は薄っぺらい紙を取り出す。とても見覚えのある、白い封筒……

「そっそれ!私が書いたヤツ!」
「はぁ?」

なんだ、読んでるんじゃん!と少しだけ安堵した私は考えが甘かったのか。

「お前が果たし状寄越したってのかよ?」

こっちがはぁ?と聞き返したい。どうやらこいつは私の手紙を果たし状と勘違いしているらしい。何処の世界に可愛い便箋使って果たし状を書く奴がいるというんだ!
これは、私の名誉の為にも早急に誤解を解かなければならない。

「だから、それは果たし状じゃなくて……!」
「知らね。他に何があるってんだよ」

聞く耳持たない獄寺につい苛立ちを覚えてしまう。いけない、当初の目的を果たさなければ。このままじゃ口喧嘩に発展してしまう!冷静になれ。

「それは単に呼び出したかっただけでね」

だから、その、と中々その先を言えない私に刺さる視線。呆れて帰られる前に、早く。
(ええい、女は度胸だ!)


「私は獄寺が好きだーっ!」


体育館裏の挑戦状

果たしてその言葉は届くのか。


‐‐‐‐‐‐
3ヵ月位前に一通り書いて以後放置されてたもの。
馬鹿っぽいお二人。

2009.07.16.thu

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