:家庭教師ヒットマンREBORN!
:沢田綱吉


私は普通にいつも通りの1日を過ごしていた。
委員会のせいで夕方まで仕事を押し付けられて、いつもと違うと言えば下校時の青空が緋色に染まった位。それがどうして命に関わる事件と繋がるのか。

気付けば私は銃やらの物騒なものに囲まれていて、混乱しながらもあぁ私は死ぬのかなんて考えていた。
よく分からない周囲からの言葉にもどうせ死ぬならと聞くつもりすらなかった。答えれば助かるなんて、一度武器を翳した相手に望むものか。ゆっくり目を閉じて、ちょうど瞼が閉じ終わる瞬間に現れたのは救世主だった。質問が悲鳴に変わり、驚きのあまりに開いた瞳は見知った少年の姿を映したのだ。
にこり。目を開いた一瞬だけ、作った笑みで笑ったのは同じクラスの綱吉だった。

あっけからんと状況処理が追い付かない頭がフル回転する。どういう訳かは分からないが、どうやら私を助けてくれたのは綱吉らしい。証拠と言うのも変な話だが、それを裏付けるかのように彼の足元には沢山の黒い奴らがいた。というか綱吉、昨日から学校休みじゃなかった?

「ごめん、巻き込んじゃって」

そう口を開いた綱吉は真っ直ぐと私を見ていて、その表情は真剣だった。いつもヘラヘラしてるのが嘘のように。

私は急に怖くなった。そりゃあさっきの出来事も震える位怖いことだったけど、綱吉は来てくれたのだし。
それよりも今、目の前の彼が彼らしからぬ表情をしている事の方が余程私には深刻だった。まるで別の誰かが綱吉の姿をしているかのように、まるで人格が変わってしまったかのように。

「あり、がと……助けてくれて」

場の空気を取り繕おうと開いた筈が思った以上に声が震えた。

「家まで送るよ」

危ないから、と静かに触れられた綱吉の右手が、とても冷たかった。


夕焼け17℃

次の日2日振りに教室に現れた綱吉と、ほんの少し目が合った。
私は小さな愛想笑いを返した。

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17℃って冷たいのかな……。←

2009.07.22.wed

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