:家庭教師ヒットマンREBORN!
:沢田綱吉 ※顔文字使用、キャラ崩壊
「ねぇたけちゃん」
ガヤガヤと休み時間のざわつきが取り巻く中、窓際の後ろの席の二人は何やら少し真剣な面持ちをしていた。
雨澪依泉と、その幼馴染みの山本武である。
「私今ね、押してダメなら引いてみろ作戦してるの。でもね、沢田君なんにも変わらないんだよ」
普段ぽやっとした二人ではあるが、真剣に考える依泉と妹のような幼馴染みの悩みに、お互いの表情が曇る。
何でかな?と疑問を口にする依泉に対して、山本は少しの間をおいて向き直した。
「……なぁ依泉。作戦立てんのは良いけど、押した事なんかあったか?」
そう。確か依泉は山本の知る限り、特別何かアピールする様な素振りを見せた事なんてなかった。
「!(゚Д゚)」
「…………」
「わ、私……引いてダメなら押してみろ作戦にする!」
「……まぁ、頑張ってな」
「うん!」
「ねぇ沢田君」
ザワザワと放課後のざわつきが取り巻く中、壁際の真ん中の席で二人は何やら少し真剣な面持ちをしていた。
雨澪依泉と、その恋のお相手沢田綱吉である。
「私今ね、引いてダメなら押してみろ作戦してるの。なのに、何で沢田君は何も言ってくれないの?」
「…………え?」
普段そこそこに仲の良い二人は、元々山本繋がりで話をする切っ掛けを得た。理由があるのかないのか、依泉が綱吉を好きだと言い出したのはそれから間もなくの事だった。
真剣な面持ちの依泉と素っ頓狂に驚く全く違う意味でのお互いの視線が、面白い程に絡まる。じっと見つめ続ける依泉に対して、綱吉は少しの間をおいてそっと開口した。
「それ、オレに聞いちゃうんだ……。言うも何も、オレ依泉に恋愛感情持たれてるなんて初耳」
ていうか依泉は山本を好きだと思ってた位だし、ていうか押されたのって考える限り今が初めてなんじゃないかな?
「!(゚Д゚)」
「…………」
「わ、私に……もうこれ以上どうしろって言うの!」
「いや、一度もそんな事言った覚えないんだけど」
沢田君が何だか冷たい!と泣き真似をする依泉にそんな事ないよ、と軽くあしらう。ていうかオレは何してるんだろう。そんな考えが綱吉の頭に過る。
「でも好きなんだようわぁ」
「うわぁって……。ていうかオレも好きだよ?」
「……っ、沢田君!」
きらきらきらと依泉の瞳が輝く。二人がお互いにひっそり顔を赤らめた所で。
「ていうか今更だけど、オレはツナに可愛い幼馴染みをやる気はないのな!」
にこり、素敵な笑顔が参入。勿論二人は驚愕する。
「えぇぇ……何この展開」
「たけちゃん……キューピッドと信じてたのに!」
「「キューピッド……」」
「ていうか君達、早く帰らないと咬み殺すよ」
ムード‐100%
‐‐‐‐‐‐
なんだか顔文字(゚Д゚)が使いたくなりふざけて書きました。「ていうか」も増えました。
題名(‐100%)ですが、有り得ないなんてツッコミは無しで。(笑)
しょうもない感じになりましたが、書いてて楽しかったです。
2009.10.03.sat
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