「おー、逃げずにちゃんと来たな」
指定された部屋には熊谷と古賀だけだった。喜市からしてみれば最悪の二人であることには変わりはなく、何の救いにもならない。これから行われる事を考えると胃の辺りがキリキリと痛む。なんとかこのまま部屋を立ち去ることが出来ないだろうか。必死に頭をフル回転させて策を講じてみても、この二人を諭すことなんて出来るはずもなかった。
「こっちきて、とりあえず下脱げよ」
まるでなんてことないように熊谷が笑う。想像していた通りのセフリに底のない絶望と諦めが全身を襲う。いっそのことここを飛び出して監督らのいる部屋まで走ろうか。そんな無防な考えが頭をよぎる。逃げ切る自身なんて一ミリもないが誰か助けてくれるかも知れない。少しだけ後退った瞬間。
「逃げてみてもいいけど、捕まえた時悲惨だぜ?」
「初めての時はお情けでほぐしてやったけど逃げたらそのままブチ込むぞ。お前のケツが使い物にならなくても俺らこまんねーし」
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「ちょっと腫れてんな」
「さっさとしろよ」
「・・・う、んう」
二人に挟まれる形で臀部を割開かれ喜市は羞恥で顔から火が出そうだった。合宿初日に乱暴されたせいでまだ赤く腫れ熱を持っている。人の目に触れることはないそこは本来の状態にに戻ろうをするあまりひくつい。
「あぁ、・・・んんっ」
後孔に冷たい粘液を垂らされて思わず声が漏れた。後ろ側に居る古賀が、無遠慮に指をねじ込んだ。後孔を犯されるあの引きつるような痛みを思い出し正面にいる熊谷に縋り付いてしまった。
「痛いか?」
小さくリップ音を立てて、耳たぶや首筋、鎖骨にキスを落とす。まるで恋人同士の睦事みたいだ。熊谷の肌に触れる唇の感触が気持ち良くて喜市は無意識に小さく喘いだ。脇腹を這う手がいつの間にかシャツをたくし上げ、健気に立つ胸の突起を捏ねる。
「あぁ、あ、んう、んん」
「ん?気持ちーか?・・・乳首で感じれていーこだな、峯。」
血はが一点集まるような感覚で、熊谷の太く長い指に弾かれただけであられもない喘ぎ声が止まらない。初日の時にはこんな風に触れられなかった。あの時はただ男の欲望を発散するだけだったのに、まるで愛撫のようだ。熊谷は「ほら舐めてやるから」と言いい喜市の腕を自身の首に回させる。そこはぷっくり腫れており、朱く熟した果実のようで熊谷は思わずかぶりついた。
「あん、あぁっ」
ひと際大きく喘いだ喜市に、熊谷は下腹部に熱が溜まるのを感じる。決して自分は同性愛者ではない。経験がないわけでもそういった相手にも不自由したことなどない熊谷だが、このなんの変哲もない薄っぺらい胸に普段は何も欲情しないのに喜市だけにはそうはいかなかった。なぜだが劣情を駆られる。得に泣き顔が。