悠樹の告白は結局進展を見せないまま、自慰の後始末だけをしてあの日二人は別れた。
しかし翌日から何も変わらなかったのかと言うと全くそんなことは無く、明らかに二人の関係は以前のものとは違っていた。
謙也が悠樹を空き教室や家に連れ込み、度々セックスを繰り返しているのだ。今まで普通だと思っていたクラスメイトの痴態を知った日から、謙也の中で悠樹は都合のよい性欲処理の相手になった。自慰を見たあの瞬間からそうしようと思っていた訳ではないが、家に帰ってからよくよく考えてみるとこんなに自分にとって好都合なことはないと思った。どうやら自分に惚れている悠樹は何を言っても好きにやらせてくれそうだし、女ではないから妊娠させる心配もない。胸が無いことだけが非常に残念であるが、それだけはAVに頼ることにした。
そんな謙也は、今日も昼休みの空き教室に悠樹を呼んでセックスをしている。
「ああっ、あンッ」
「あー締まる、っ」
「ァ、あんッああ!」
「は、ええけど、床でするんやめたら、よかったな」
普段は空き教室にある机に覆いかぶらせて、その後ろから悠樹のアナルを突いている。床でやったことはなくて、なんとなくやってみたかったから今日は床に寝転ばせた。タイルの床は硬く、膝立ちでセックスをしていると膝が痛くて仕方ない。痛みのせいで今一集中できなかったが、悠樹の中の熱と、肉壁の蠢きでやがて謙也は果てた。
「はー……きもち」
「……はぁ、はぁ、……ぁッ」
「ちょお、ヤリ足りんからもっかい。今度机でな」
謙也と同じように欲を吐き出した悠樹は気怠げに四肢を投げ息を荒げていたが、そんなのはお構いなしに謙也は悠樹の腕を引くと机に突っ伏させた。ついさっきまで謙也のペニスが挿入されていた悠樹の肛門は名残惜しそうにヒクついており、興奮した謙也は休ませる間もなく、昂った自分のペニスで悠樹の媚肉を突き上げた。
「ああ……ッ!!」
「悠樹のチンコも、また勃っとるやん、ヤル気やなぁ、?」
「あっ、あ、ッ!けん、や、っ!」
目の前の机にしがみつき、後ろからの激しいピストン運動を受ける。謙也の熱い肉竿で奥を擦られ、一度果てたはずの悠樹の性器も再び熱を持って勃ち上がってくる。さらに、先走りの溢れているそれを謙也の右手で擦られ、悠樹のアナルは謙也のペニスをきゅうぅっと締め付けた。
「うあ、やば、ッすっご……」
「あ、あんッ!ぁ、おかし、おかしくなるっ!ぁあっ」
「なったらええやん。ちゅーかもう、おかしいんちゃう?、なあっ?」
「ぁあああ!そこっ、そこぉ……っ!!おく、ぁ!あんッ、ああ!」
前立腺を擦られ、悠樹の口から絶え間ない媚声が洩れる。快楽で足はガクガクと震え、机を掴んでいる手に力を込めないと今すぐにでもへたり込んでしまいそうだった。
謙也の熱く昂ぶったペニスが最奥を何度も突き上げ、悠樹の前は痛々しいほど勃起し快感に震えている。今すぐにでもイッてしまいそうで、悠樹の視界は白くスパークした。
「ッら、イけや!」
「ぁ、ああああーっ!!イクっ、あぁ!あッでちゃ、!ぁあ……!!」
ラストスパートをかけるように謙也の腰が激しく動き、繰り返されるピストン運動で中のペニスが肉壁を抉る。
収縮するアナルは謙也のペニスを締め付け、謙也も悠樹も、やがて果てた。
「ぁ……っ、ぁッ……」
「はー……気持ちよかった」
後ろからペニスを抜き、適当な机の上に腰掛けると謙也は萎えた性器からコンドームをとった。二回射精したのによく外れなかったな、と思いながら、持ってきたコンビニの袋にコンドームを捨てる。最中にコンドームが外れてしまったとしても何か重大なことが起きるという訳でもないので、気が緩んで二回連続セックスを続けてしまうことが多い。
そもそも本当なら生でやりたいところなのだが、以前そうやって中に出したものを処理せず授業に戻ったら、その日の夜に悠樹がお腹を壊して翌日学校を休んでしまったのだ。悠樹が体調不良になれば勿論セックスはお預けである。それに懲りた謙也は、生でするのは後処理する時間がある時だけ、と決めていた。
「っはぁ……、は……」
「なあ、あんま時間ないねんけど、授業間に合えんの?」
「……ぁ、だ、大丈夫……謙也、先に戻ってていいよ」
「せやなー……あ、はいこれ、トイレットペーパー」
「……ん、ありがとう」
空き教室に常備してあるトイレットペーパーを渡し、悠樹に処理を促す。元々この教室にはなかった物品だが、二人がセックスをするようになってから置くようになった。すぐ近くの男子トイレから、週に一度のペースで補充している。
(あー地味にまだ膝痛いなぁ)
絨毯もマットもないような場所でやるんじゃなかった、とつくづく後悔する。そうしたら二回ともただただ気持ちの良いセックスだったのに。
膝を軽くさすりながら、謙也はふと、悠樹も同じように痛かったんじゃないかと思った。上からいいように揺さぶられ、肩甲骨や背骨が床とぶつかって痛かったかもしれない。
悠樹を見ると、吐き出した精液を何も言わず綺麗に拭き取っていた。
何と声を掛けてよいのか分からなかった謙也は、結局視線を逸らして、意味もなく教室の時計を見上げた。