目を覚ますと白い天井が見えた…そして独特な薬品が漂っていた
「…ここ、は…?」

「気が付いたかのぉ…?」
室内に入ってきたのは頭にを火と書かれた被り物をしたおじいさんがやってきた

「…ここは、木の葉の里の、病院じゃよ」
「木の葉の…里?…病院…?」

聞きなれない単語に首を傾げた。するとおじいさんは何かを悟ったのか、どこから来たのか自分の名前はわかるか?と聞いてきたのだ

「…私は、「疾風 ソウマ」です…出身は日本の神奈川県出身です」
「疾風ソウマか、よい名じゃ…にほん、かながわ…聞いたことがないのぉ…」

お互いに聞きなれない単語に首をかしげる二人。
そもそも、私はどうしてここにいたのでしょう…?一番聞きたいのはそこである

「私は、どうしてここに?」
「おぬしは、奈良家の森で倒れていたんじゃよ…そこで運ばれたんじゃ…」

コンコンとノックされておじいさんが「入れ」というと「失礼します」という声が聞こえた。入ってきたのはダンディなイケメンのお兄さんでした。

「おぉ、「シカク」よちょうどいいところに来た…ちょうどお前を呼ぼうとしたところだ」

彼の名は「シカク」というらしい。
シカク「「火影」様…これが任務の報告書です…」
おじいさんに向かい「火影」と呼んだ…。
火影、木の葉の里…どこかで聞いたことがあるような…どこだっけ?

火影のおじいさんは書類を受け取り「うむ、確かに」と受け取った
するとシカクさんがこちらをみて、「お嬢ちゃん、目が覚めたんだなよかったよ」と笑顔で言ってきた…。

「あなたは…?それに、どうして私のことを?」

「ホォッホッ、このものは「奈良 シカク」お主が、奈良家の敷地内の森で倒れていたのを見つけてこちらに運んできたのはこやつじゃよ…」

私が、森の中で…倒れてた?なんで?
この人が助けてくれたんだ…怪しすぎる私を…

「私は「疾風 ソウマ」っていいます…助けていただいたみたいでありがとうございました」

とペコリと頭を下げると、シカクさんはぽかんとした後「まいったな」という様に頭を掻きながら言った

シカク「嬢ちゃん…随分大人びてんだな…まだ10歳くらいだろうに…しっかりしててびっくりしたわ」
と複雑そうな表情で言っていた…俺の息子と歳は変わらないだろうにと呟いていた。

不思議な夢を見た、金髪の男の人と赤い髪の女の人。
そして生まれたばかりの赤ちゃん。九尾のような狐…謎のオレンジの仮面の男が「召喚できる」とか言っていたことを話すと二人は真剣な表情になった

何故だろう…?首をかしげているとシカクさんが火影様のほうをみて「火影様」と目と目を見て会話をしているようにお互いコンタクトを取り頷きあいこちらをみた

火影「もし、その話が本当なのであれば…お主は何者かに“口寄せ”された可能性があるのぉ…それも“異世界”から…」

「……口寄せ?…異世界?」
シカク「口寄せっていうのはな…俺たちが使う忍術の一つなんだ。
忍びと口寄せ動物とかが契約していろんな場所からでも呼び出せる忍術のことなんだが今回のことに限っては例外だな…人を呼び出している…
もしかしたら、何かの儀式に巻き込まれた可能性があるということだ」

「…忍び…」

火影「おぬしの世界にはいなかったかの?忍びは…」

「…はぃ、大昔の日本にはいたという記述が残っていましたが今現在は存在しない架空の人物だと親から聞いたことがあります」

火影「色々不安があるかもしれんが、おぬしが元の世界に変えれる方法が見つかるまでこの里で暮らしてみないかね?」

「えっ?…でも」
シカク「そうだな、家族や友達のことが心配なんだろうけど…元の世界に戻る方法は俺たちも見つけてやるから!それまではこの世界で一緒に暮らそう!
なに、俺たちがお嬢さんのこと守ってやるから安心しな!」

ニカっという効果音が付くみたいに笑顔で答えた。
火影様のほうを見ると「うんうん」というように笑顔で頷いた。
火影「シカクよ…お主の家でしばらく預かってはもらえぬか?」
「えっ?!」

でも、この人家庭があるんでしょう?私と同じくらいの子供がいるって聞いたことがあるような…

シカク「はい!勿論ですよ!俺たちは大歓迎です
俺の妻も娘が欲しいと言っていたので‥事情を話したら喜ぶと思いますよ?
それに、俺には同い年くらいの息子もいるからな!事情を知る友達はいたほうがいいだろう?」

と私の頭を撫でながら言う。
火影様は「それもありじゃな」という感じで納得しているようで…
なんだか、二人だけで話を進められちゃったみたい汗)

シカク「これから、よろしくな!お嬢ちゃん!
いや、もう娘になるんだから…ソウマちゃん!俺は「奈良 シカク」だ
改めてようこそ、木の葉の里へ!」

私はこの後シカクさんと一緒に奈良家にお邪魔することになりました…。

これから異世界での非日常生活が始まるみたいです…。
お父さん、お母さん…それに友達のみんな…心配しないでください
私は必ず元の世界に戻って見せます!
それまでこの世界で生き抜いて見せると固く誓ったのだ…。