Chapter0.フォースの導き


遠い昔…遥か彼方の銀河系で…



ジェダイ騎士団と旧銀河共和国が滅亡して久しい時代、かつて平和だった銀河系は銀河帝国による圧政下にあった。
そんな中、反乱同盟軍のスパイが帝国軍の誇る宇宙要塞である初代デス・スターの極秘設計図のデータを密かに盗み出すことに成功した。

帝国の皇帝であるパルパティーンことダース・シディアスが最も信頼を置くシスの暗黒卿のダース・ベイダーは、設計図奪還と反乱軍の本拠地の早期発見を命じられる。

反乱軍の指導者の一人レイア・オーガナ姫は惑星オルデランへ帰還の途上だったが、ある日とある惑星にて敵軍の追撃を受けていたため一時的に避難し森の中に隠れ身を潜めることになった。

レイア「あとはお任せします、私はこの森の中を少し探索してきます」

反乱軍兵士「姫様おひとりでは危険すぎます!!すでに敵がこの星にも来ているかもしれないのです!護衛として数名ついてきますので少々お待ちください」

兵士の一人が慌てて、護衛についていけそうな者たちを集めに行った
そしてレイアは、船の中から森の中を見つめた

レイア(…感じる、この不思議なフォースの強さ…帝国軍のものではない…)





同時刻、レイアが創作しようと向かう方向には一人の少女が倒れていた
少女は、珍しい衣服を着ていて首には不思議な◇の水晶のようなペンダントを身に着けていた。

キュインキュインと淡い緑色の光を放っている。
その光を感じ取ったのは近くにいた白い防具服を着ているストームルーパーが二人ほど少女に近づいた

ガサガサと草花を踏み歩く音が聞こえて少女が目を覚ます
「……ぅ、うん?…こ、ここは…?」

ルーパー「おい、そこのお前…ここで何をしている!」
武器を少女に向け警戒しながら近づき声をかけた、目覚めたばかりの少女は覚醒しきれていないのか「あなたは、だれ?」と聞き返した

ルーパー「ふざけているのか貴様!我々は“帝国軍”だ!貴様は何者だ?」
「…っ、わたしは…疾風 ソウマです…えっ?!なんで、私森の中にいるの?!」

自己紹介をした時に眠気が吹き飛び一気に覚醒し自分が惑星の一つである森の中にいることに驚きを隠せずあたりを見渡しながら声を上げた。
ストームルーパーは、話が通じないことに苛立ちを覚えたのか銃を少女に向けて脅す
すると、先ほどまで緑色の光を放っていたペンダントは赤色に変わり始めた

キュインキュイン
「えっ?!なに、ペンダントが光ってる!しかも赤色…」

そのペンダントをみてストームトルーパーが驚きの声を上げた
ルーパー「お前!何故、そのペンダント思っている?!どこで、手に入れた?!」
と勢いよく迫ってきたところで「ひっ」と怯えていると赤い光が強くなりバリアが少女の周りに展開されてルーパーを弾き飛ばした


ルーパー「うわっ!!」
ドサッ
「えっ?!なんで!!」

いきなりの展開についていけてない少女、ストームルーパーは弾き飛ばされただけなのですぐに起き上がってこちらに迫ってくる

ルーパー「いきなり何をする!!貴様を連行する、ついてこい!」
そういって少女の腕を掴もうと手を伸ばしてきたしゃがみこんでいる少女は恐怖のあまり動けずにいるとどこからかバキュンと銃声が鳴り響き近くで「ぐはっ」と悲鳴が聞こえ倒れる音が聞こえた。

目の前で白い兵隊が殺されたのである。
また誰かが来るのかと警戒していると軍隊のようなオレンジ色の服装をしている男と女性が現れてこちらにやってきた

男「大丈夫か!?いくぞ、すぐに奴らが来る!!」
「えっ?!やつらって、どいうことですか?」
女「説明は後でします!ですが今は時間がありません、急いで私たちの船に乗ってください…ここは危険ですので」

丁寧な口調でどこか気品のある女性は私を説得させるように両腕を掴み言い聞かせるように言った。
どうやら彼らは味方…?のようだ…。でもこの女性、どこかで見たことあるような気がするんだよな…どこだっけ?

そんなことを思いながら彼らについてくと大きな宇宙船のようなものが現れて口を開けて思わずぽかんとしてしまった

宇宙船…なんて映画だけのものだと思っていたのに…これって、本物?
さっきの白い兵隊みたいな人の武器も本物っぽかったし…
これは夢?リアルな夢なの?

自分は一体どうしちゃったわけ?
混乱しながらも女性に案内されて宇宙船に乗り込むと宇宙船はゆっくりと動き出しそのまま私がいた星を飛び出して宇宙に出た…。

えっ、宇宙に出た?!宇宙って空気がないから宇宙服なしで生きていけないんじゃないの!?その節は間違っているの?私がおかしいの?
変に更に混乱してしまっている。

でも、冷静に考えていまの自分は安定した呼吸を繰り返すことができている
……不思議だ…これが夢なんだと言われれば、まぁ夢なら何でもありかと納得できる
今は、これで納得するしかないと心に言い聞かせた。





  おわり