放課後のぞみたちは、学校から帰りナッツハウスにお邪魔していた
りん「それで?のぞみはどうやってその子を探そうと思ったわけ?」
のぞみ「いやぁ〜周囲を捜索したら意外と近くにいないかなぁ〜って思って」

頭をかきながらニコニコと笑みを浮かべながら「なはは」と笑う能天気なのぞみにリンは腰に手を当てて「やっぱりかね」と呆れながら溜息を吐いた

リン「やっぱりね、そんなことじゃないかと思った!!世界は広いんだからそんな簡単に見つかるわけないでしょうが〜!」

と喝を入れるリンに「ごめん〜」と両手を合わせどうどうと宥めるように謝るのぞみ
その二人に「まぁまぁ落ち着いて」と止めに入るうらら。
その様子を穏やかにお茶を入れて楽しんでいる「こまち」と「かれん」がいた。

ココ「全く…何を考えているのか…呆れるココ」

おやつのシュークリームを食べながら呟いたココは本来の姿であるぬいぐるみになっていた。

こまち「でも…、その子は人間の女の子でしょう?子供って言ってたけどその子の御両親はどうしたのかしら?」
かれん「確かに、その辺も気になるわね…突然消えたということも…。」
うらら「何もかもが謎だらけですね」

と二人に賛同するうららに、のぞみは笑顔で「大丈夫、大丈夫!」と答えた

のぞみ「きっとすぐに会えるよ!その時に全部わかるよ!」
りん「なんでそんなことがわかるのかな〜?」
のぞみ「う〜ん、感かな?」
りん「おい!!」

コントのようなノリ突っ込みをしていると、ココたちが急に立ち上がり「ナイトメア」が出たとのぞみたちに伝えた。
場所は、少し離れた港町の倉庫がある場所だった。

のぞみ「行くよ!みんな」
「「「えぇ!/うん!!」」」

そのころ、港町の倉庫では一人の少女が何者かに追われているかのように走っては時々振り返るを繰り返していた

「はぁ…はぁ…どうして、こんな…ことに!」

広く迷路のような入り組んだ場所を考えずに走っていたそのため、逃げ込んだ場所は逃げることもできない行き止まりで自分の周りはコンテナに囲まれていた。

「っ!!行き止まり!…あっ!」

振り返ると先ほどの追手がやってきていた…ハチのような化け物と「怖いなぁ〜」といいながら追いかけてくる怪物…。

「…はぁ、…はぁ…そんな」

ブンビー「全く、往生際の悪い…でもまぁ、よくここまで逃げられたとほめておきましょう…さぁ、大人しく投降しなさい…ボソッ)でないとあの方が来てしまう」

「…ぅぅ、…嫌だ!!」

ブンビー「なら、致し方ないですね…少々手荒くいきますよ?やりなさいコワイナ!」

コンテナのコワイナーが襲い掛かってきた

「きゃああ〜!!」

のぞみ「させない!!はぁああ〜!!」

バシュコワイナーの拳の攻撃をのぞみが跳ねのけた。
こまちは女の子のそばに駆け寄った

こまち「大丈夫?ここは危ないから早く逃げて?」
「あ、…うん!!ありがとう」

ブンビー「あ、待て!!」
リン「はぁああ〜!やっ!」
うらら「か弱い女の子に何しているんですか!?」
かれん「幼い子供を襲うなんて、卑怯よ!!ナイトメア」

続々とプリキュアたちが集結する。まだ変身はしていない状態で、襲われていた少女を逃がした。


ブンビー「くっ、余計な邪魔を…おかげで逃がしてしまったではないですか!!」
のぞみ「みんな、いくよ!!」

「「「Yes!!」」」

5人「プリキュア、メタモルフォーゼ!!」

次々と変身していく。
のぞみ「大いなる、希望の力! キュアドリーム」
りん「情熱の赤い炎 !キュアルージュ」
うらら「はじけるレモンの香り!キュアレモネード」
こまち「安らぎの緑の大地!キュアミント」
かれん「知性の青き泉!キュアアクア」

のぞみ「希望の力と」
「「「「「未来の光!華麗に羽ばたく5つの心!Yes!!プリキュア5」」」」

ギリンマ「ふん!やりなさい!コワイナー!!」
コワイナー「怖いなぁー!!」

コンテナが次々と現れてのぞみたちを襲うが、のぞみたちは素早く飛びのき自分たちに向かってくるコンテナ攻撃を各々が格闘で弾き飛ばす。

その様子を少し離れた場所から見つめる一人の少女がいた。
先ほど彼らに襲われていた少女だった。

「…これは、一体…なにごと?…あの人たちは…だれ?」

ココ「あれは、プリキュアココ!」
「ぷりきゅあ?…って、えぇ!あなたたちは?」

白い熊のようなぬいぐるみと茶色いリスのようなぬいぐるみがいつの間にかそばにいた
ココ「「ココ」だ、ココ!」

「…ココ?」
ナッツ「俺はナッツだ、ナツ!それより、ここは危ないからもう少し離れないと…」
「ほぉ、此処にもいたのか…」

二人の声とはまた、別の低い男の声が聞こえた…
振り返るとスマートで背の高く、こちらを見下ろしている男の人が立っていた

「ひぃ!!あ、あなたは…だれ?」
「ローズパクトを持っているな…?それを渡してもらおうか…」

ココ「ローズパクトは誰にも渡さないココ!!」
ナッツ「そうだ、ナツ!お前は誰なつ?」

「これは、失礼した…。私は、「スコルプ」と申します…ローズパクトと君を頂戴しに来ました」

君と私の方を指さして怪しげに笑う「スコルプ」と名乗った男。
ココ「お前たちは何故、この子を狙うココ?!」

スコルプ「おや、あなたたちは知らないのですか?なら、知る必要もない…、大人しく私に渡しなさい!」

スコルプもまた、変身した怪物になり私たちに襲い掛かってきた
異変に気付いたのぞみが「ココ!」と叫ぶがのぞみたちも相手をしているのですぐにこちらに来ることもできないでいた

ココたちは目をつぶり痛みに耐えようと体制をとった
スコルプ「はぁああ〜」

バシュ
鈍い音が聞こえた。スコルプだけが「なにっ?!」と驚きの声を上げる
痛みがこず何が起きているのかわからないため目を開けてみると少女の前に透明な壁が現れてスコルプの攻撃を防いでいた。