▽ 救助依頼
レベル:★★★★★★★★☆☆
記入者:エメルド
「急いでいます。助けてください」
図書室には図書委員の2人と、エメルドがいた
マニアコ「
救助依頼、だね」
リンアイ「…凄く嫌な予感がするんだけど、まさか……」
ライナルト「…まさか……」
エメルド「…………助けて。クレールスさんが、追われているの…助けに行こうとしても……デーモンたちが行く手を、阻んで……場所も分からないし……私、どうしたらいいか…わからなくて…」
マニアコ「それで、此処に助けを求めに来たってことだね。…貴方も無事で良かった。今はどこもかしこもデーモンだらけ。迷宮に限らず地上も危険だし」
シエテ「やはり……見つかってしまったのですね。今迷宮で一人で行動するのは危険です。ここに来て正解だと思いますよ」
リーフ「ふえん…デーモンばっかりで嫌になっちゃうよ…助けに行かないと……でもクレールスさん、今どこにいるんだ?」
ケシェット「デーモンがより多く出現してる場所だと思うよ」
フローラ「ククロ。今デーモンたちがどの辺りに多く出現してるかわかる?」
ククロ「……各地にいるわ。でも中でも集中しているのは……
イルウィアカトル、ね。それもかなり奥の方。そこに、聖なる気配も一つ感じるわ……」
リンアイ「確実だな。イルウィアカトルまで追い詰められたのか、それとも撒こうとして逃げたのか……そこに向かうのは熟練した冒険者でも嫌がる」
リーフ「イルウィアカトルか…………」
ライナルト「人目につかないところ…撒こうとしたなら、他への被害を懸念したのかな。けどそれじゃ誰にも助けてもらえないじゃないか。やっぱり追い詰められたんじゃ…」
エメルド「イルウィアカトルに向かって……私も…ついていくから……一緒に、クレールスさんを助けて……」
ククロ「全ての迷宮がデーモンの巣窟と化してるわ。道中は気を付けるのよ」
マニアコ「……無事に帰ってきてね」
シエテ「急ぎましょう。大勢で行けば辿り着けるはずです。エメルドさんも一緒ですから、身勝手な行動は慎んでくださいね」
フローラ「わかってるわよ。のんびりもしてられないわ。行きましょ!」
リーフ「クレールスさん待っててくれ…今行くぞ…!」
ライナルト「必ず助ける!」
《イルウィアカトル『引きずり込まれた正義』》
フローラ「だいぶ奥まで来たわ…ちょっとずつデーモンの数が多くなってきてるかも」
ケシェット「だとしたら近い。早く見つけ出そう」
リンアイ「…祈りの雫、堕天使の血、か。一体どうするつもりなんだ。今日こそ聞き出してやる」
シエテ「デーモンたちが目障りですね…こんなところにまで出てこられても困ります」
リーフ「…あっ、アレ!」
ライナルトたちはデーモンに囲まれたクレールスを見つけた
クレールスは既に傷だらけだった
ライナルト「クレールスさん!!大丈夫ですか!?」
リンアイ「ラトレイアもいる!」
エメルド「クレールスさん……!」
クレールス「!! 何故ここが…!?」
ラトレイア「…あら。今じゃすっかり見慣れた顔だわ。クレールスを助けに来たのね。ふふ……」
クレールス「ダメです! 皆さん! 此処から離れて……キャアッ!」
デーモンの1体がクレールスを捕らえる!
ラトレイア「宣戦布告、貴方たちが受けてくれたのね。じゃあ特別に、私とデーモンたちで可愛がってあげるわ。出なさいグレーターデーモン。彼らと遊んであげましょう」
クレールス「皆さん……!」
エメルド「来るわ…!」
ケシェット「受けないと君を止めることができないからね!」
フローラ「しょうがないわね、まとめてブッ潰すわよ!!」
リンアイ「今日はブッ潰すなんだね。いや、そうじゃないと倒れないか!」
ライナルト「ラトレイア!覚悟しろ!」
▼ENEMY▼
グレーターデーモン Lv28×2
グレーターデーモン Lv26×3
ラトレイア Lv30×1
<戦闘勝利>
クレールス「!」
ラトレイア「…! やったわね……私の可愛いデーモンたちを……」
リーフ「どんなもんだ!お前のデーモンはこの程度か!?クレールスさんを放せ!」
リンアイ「諦めて降参するんだ」
ラトレイア「……いいわ。クレールスは既にデーモンの手中。祈りの雫だけ持ち帰れたらいいのよ。この瓶を満たすぐらい、貴方が涙を流してくれたらそれでいいんだけど」
クレールス「…………いいえ。私の涙は人を治すためにあるのです。悪用するのは許しません。人を守るためなら、この涙が悪用されるのなら私は抗います」
エメルド「クレールスさんを放し……──ッ!」
ラトレイアが指を鳴らすと幾多のデーモンたちが一斉に現れ、ライナルトたちの周りを囲う!
シエテ「まだこんなに!?」
フローラ「いえ、デーモンは数じゃなくて魔法よ!主が召喚すればどれだけでも出てくるわ!」
ライナルト「クレールスさん!!くそっ!」
エメルド「くっ……!」
ラトレイア「……仕方ないわね。こうでもしないと、自分の身に起こってることが分からないのかしら。──ゴアデーモン。見せてやりなさい」
デーモンの1体がどこからともなく姿を現す。
デーモンは片脇に抱えていたものを見せた
クレールス「シルトさん!!!」
シエテ「な…!」
リーフ「ちょ、ま、シルトさん!?」
フローラ「あのバカ!捕まっていたの!?」
ライナルト「傷が増えてる…!大丈夫ですか!?」
ラトレイア「この前、グレーターデーモンに襲われたのにも関わらず、場所を転々としていたのよ。傷を負っているのに休みもしないなんて、格好の餌食よね」
エメルド「人質…だなんて…! 卑怯者ッ……!」
クレールス「放してください! 彼を放して!」
シルト「…………………僕のことは、いいです……貴方たちは、早く……逃げて…」
ラトレイア「やりなさい」
デーモンはシルトを切り裂いた!
一面に鮮血が飛び散る
シエテ「…っ!!」
ライナルト「や、やめろおーー!!今すぐやめろ!!やめるんだ!!」
クレールス「やめてください! やめて……!! ああ…ッ!」
ラトレイア「どう? 大切な人が目の前で傷付けられているのに、何も出来ない不甲斐なさは! 苦しいでしょう? 情けないでしょう? 心を悲哀で満たして、もっと憎むのよ。目の前のものと、自分をね!」
エメルド「このッ…… …!? 魔法が…唱えられな…い…!?」
よく見ると、ライナルトたちの足元には魔方陣が浮かんでいる。
デーモンたちがこれで魔法を封じているらしい
ケシェット「くそっ…道を開けろ!!」
フローラ「飛び越えようとしても邪魔してくるわ…!」
リンアイ「このやろう…っ!」
リーフ「あ、あ、お、おれは、どうしたら…!と、とりあえずデーモンを倒さないと!」
ラトレイア「このままだと彼は死んじゃうわ。それでもいいの? 彼は、貴方の大切な人でしょう? 貴方が涙を流してくれたら止めるわ。ただそれだけ……簡単なことなのよ…?」
クレールス「やめて…ッ…いや……いやああああああああッ!!」
クレールスの足元に巨大な魔方陣が浮かび上がった。
クレールスを捕らえていたデーモンは一瞬にして消え去った!
ラトレイア「何!?」
シエテ「! クレールスさんの魔方陣から光が…!?」
リンアイ「デーモンが消えていく…これは!?」
間もなく辺り一面真っ白に染め上げられ、何も見えなくなった
(キャラクターのHP、MP全快、状態異常回復)
光が晴れると、全てのデーモンたちが消えていた
ケシェット「……デーモンが、皆いなくなってる」
シエテ「温かくて強い光でした。デーモンたちが消えた、ということは、浄化魔法か何かでしょうか。僕らの傷も治ってますし…」
ライナルト「クレールスさん、シルトさんは!?」
遠くでは傷が治ったシルトが気を失っている。
違う方向では力尽きて倒れているクレールスの姿があった。
側にはラトレイアがいる。
ラトレイア「…………。そうか、この力があれば……」
エメルド「させない……!」
ラトレイア「邪魔」
エメルド「きゃあっ!」
シエテ「エメルドさん!」
ラトレイア「クレールスはもらっていくわ。これ以上私の邪魔をしないで」
ライナルト「待て!! ……逃がした!くそっ!」
リーフ「…何が起こったかよくわかんないけど、とにかくこの状況はやべえってのはわかった」
ケシェット「それも、最悪の事態だよ」
リンアイ「エメルドさん、大丈夫ですか」
エメルド「…………そん、な………………」
シルト「…………っ、…う…」
エメルド「! …大丈夫……?」
シルト「……大丈夫、です。………まさか」
エメルド「…………ごめんなさい、ごめんなさい………クレールスさんを…守れなかった……」
ライナルト「すみません…絶対助けるって思ってたのに」
フローラ「シルトの傷も完璧なまでに治ってるわね…だとしたら相当な回復魔法よ。ラトレイア…それを使って一体何をするつもりなのかしら」
シルト「貴方が謝ることではありません。起こってしまったことはやり直せませんから、救出を前提に、僕たちに出来ることを考えましょう。僕は2人の行方を追います」
エメルド「……私は…霊園に、戻る………貴方たちは学校で、報告して……」
ケシェット「シルトの言う通りだ。俺たちに出来ることを考えよう。そのためにはこのことを報告しなければ」
リンアイ「どういう顔をしてパルファンに戻ればいいかわからないな…」
ライナルト「…申し訳ないな……」
《パルファン女学院 図書室》
ライナルトたちは事情を説明した
リンアイ「………助けることが出来なかった。ごめん」
マニアコ「………………」
ククロ「………………」
ケシェット「申し訳ない。何も言い訳もできない」
シエテ「僕らの力不足、と言わざるを得ないですね」
マニアコ「……気負う必要はないよ。貴方たちが防げなかったんだから」
ククロ「そうね。カスミの力が私たちの想像を遥かに超えていた。それだけの話」
フローラ「だとしても悔しすぎるわ……あの野郎、絶対潰してなるんだから!」
マニアコ「校長にはあたしから報告しとくから、貴方たちは休んでて。新しい情報が入り次第、掲示板に貼り出すから、また協力してくれると嬉しい。
……一緒に、カスミを止めてクレールスさんを助けよう」
リンアイ「……もちろん」
リーフ「絶対たすける…オレはそう固く誓うのであった」
ライナルト「結局、今回もラトレイアの目的を聞き出せなかったな…。最悪な事態になる前に食い止めよう。それこそ世界がヤバい、とか…」
ケシェット「あれぐらいの魔力を利用するなら、世界がヤバいって話もあり得るね…」
リーフ「絶対阻止しなきゃ!!休んでられないぞ!!」
フローラ「落ち着きなさい。何も情報がない状態じゃ返り討ちよ」
リーフ「ぐう……」
シエテ「…ところで、ラトレイアが追放されたのは、どのくらい前なんですか?」
リンアイ「んー…半年も経ってないね」
シエテ「追放される以前、彼女の能力はどの程度のものでした?」
リンアイ「全然ここまでじゃない。ククロ先輩とトップを争っていたけど、こんな力じゃなかった。追放されてから身につけたんだと思う」
ケシェット「…半年以下の期間で、無限にデーモンを召喚する能力を?しかもエルフじゃない彼女が?それは出来るのか?……不可解だな」
フローラ「そうね。多分エルフでも無理だと思うわ。ユガに話を聞けば早いとは思うけど」
ライナルト「俺たちが身動きの取れない間…クレールスさんは……待っててください。必ず助けに行きます…!」
救助依頼を完了しました!