3:火曜
「おー!お疲れさんっ花子!」
「こ、ココは戦場ですか!?」
火曜日はどうやらユーマさんが迎えに来てくれるらしく
彼なら背も高いから見落とすことはしないだろうって思いながら校舎を出れば
すっごく明るい笑顔で迎えてくれたユーマさんだけれど
その…彼の下には我が校の数々の不良さん達の屍の山が出来てしまっていた。
「ゆゆゆゆゆゆゆゆユーマさん!何してるんですか!!」
「あ?こいつらがガン飛ばしてきたから花子待つ間暇だったしぃ?片っ端からケンカ買ってみた。」
「うわーい!ユーマさんつよーい!!じゃないです!!!」
さも当たり前の様にそんな事言いだすからもう私は顔面蒼白である。
もうもう!彼等をどうすればいいのですか!?
とは言っても私の力じゃ運ぶこともできないから大変申し訳ないけれどこの場に放置しかないのだけれど…
「つかそれにしても花子、お前ホント警戒心っつーのがねぇな。」
「え、え?」
「この中にお前の事狙ってるやつ数人いたぞ」
「ふぁ!?」
ずいっと目の前までユーマさんの綺麗なお顔が近づいてきたので昨日に引き続き顔を赤らめていれば
ユーマさんがくいっと顎で不良さん達の山を指してそう言うから二日連続変な声が出た。
いやいやいやそんなそんな私なんか狙うとか…えぇ!?
「はぁ…花子はちーっと自分が可愛いの自覚しねぇと…なっ!」
「え?ええええ!?ちょ、ゆゆゆユーマさん!?」
彼が呆れた溜息をつけば同時に激しく揺れる自身の視界に動揺する。
そして数秒後私の置かれる状況を把握すればもはやジタバタと足を動かしまくるしかない。
「下ろしてくださいー!!ユーマさん!!!恥ずかしい!これ、恥ずかしい!!!」
「うるせぇ!お前が誰のモンか見せつけねぇとまた余計な虫よってくんだろーが!!」
「だからって担がなくたっていいじゃないですか!!」
が、学校の前でこんな背の高い男の人の肩に担がれるとかなんの羞恥プレイ!なんの罰ゲーム!!!
もう私の恥ずかしいですゲージは易々と振り切れてしまいボロボロと涙を零してしまう。
「うぅ…ユーマさん…やです…これ、やだぁ…ふぇ」
「おいおい、花子…そんな俺の背中辺りで泣くなムラってく…」
…………
ユーマさんのセクハラ過ぎる発言を泣きながら聞いていれば急に黙ってしまったユーマさん。
暫くとんでもない沈黙が走る。
どうしたんだろうって思ってもぞもぞ体を動かして彼を見てみれば
私の太腿辺りを見つめてビシリと固まってしまっている。
え?な、なに…ど、どうしたの?
「う、うおおおおわぁぁぁぁあ!?」
「えぇ!?ど、どうしたんですかユーマさん!?」
いきなり大きな声で叫んだユーマさんに驚いて体を揺らせば今度は彼の顔が赤くなる番だ。
え、ええ!?本当にどうしたんですか!?
「ば!おまっ!パンツ!パンツ見えてる!!」
「きゃぁぁあ!?やだ!降ろして!降ろしてください!!」
「くっそ!なんでパンツ見せてんだよ!!しかも可愛いパンツごちそうさまです!ご褒美!!」
「やだやだやだ!ユーマさんのエッチ!!!馬鹿ぁぁぁ!!!」
もはや二人して大混乱してしまって何を言っているかわからなかったけれど
私は暫くその…学校の傍で下着を見せてしまうと言うまさかの羞恥プレイを強行されてしまいもはや死にたい。
とりあえず…とりあえず誰もいなくてよかった!!!
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