第二章
えぇ!!?もうどうしよう、おおおおお茶菓子!!持ってないよ、えっ王様のお口に合うのってなんだ。そそもそもお茶菓子でいいのかな!?
「おーい。…花子?ついたけど」
着いてしまったのですか、心の準備できないまま到着してしまったのですね。
お茶菓子も結局買ってない…。
あぁ、まってシュウさん待ってください。
そのラスボス感満載の扉を開かないでお願い待って!
「なにしてんの?ほら、いくぞ?」
『……はい。』
あれ、歩くのってどうやるんだっけ?どっちの足から踏み出すんだっけ!!?
「はぁ、もうめんどくさい。」
『ひゃぁぁぁあ!!』
シュウさんが私をひょいと持ち上げてそのまま奥にお座りになっております、王様の目の前でぽーいっとぽーいっと投げだされた。
『おおおおおお初にお目目にかかります。花子と申します。』
威圧感、王様の威圧感半端ない。
しかも何もいってくれない、怖い。
「…花子といったね?」
『は、はい!』
お前ごときの人間に大事な跡取りはやれん!とか言われちゃう?
今すぐに別れろ!っていわれちゃうかな!!?
不安で泣きそうになっていると
「よくきたね!!待ってたんだよ!
私はカールハインツというんだ!!
私のことはパパと呼んでくれていいんだよ!!」
『………へ?』
想像していた王様と目の前のわんこ系おじ様のギャップにぽかーんとしてしまった。
「親父、花子びっくりしてるから。」
「あぁ、申し訳ない。私としたことが君に会えるのをとても楽しみにしていたばかりに少しはしゃぎ過ぎたようだ。」
『あ、あのカールハインツ様?』
「ダメだよ、パパと呼んでくれなきゃ!!
呼んでくれなきゃ、話さないからね!」
王様の発言が子供なんだけど!!、?
それに、王様をパパと呼べるほど私は勇者ではないんです!
だから、
『お父様では駄目ですか?』
なんて言ってしまった。
「ふふふ、お父様!!いい響きだね。採用しよう!」
採用されてしまった…!
「ところで花子。パパからかわいい娘に贈り物をあげよう。」
パチンッ!
王様もといお父様が指をならすと、
私の着ていたワンピースが黄色いドレスに
靴もそれにみあったパンプス、
さらには城のお付きのメイドさんがぱっと現れて、ささっとメイクとヘアアレンジを施してくれた。
「花子かわいい。」
『お父様、これは……?』
「よく似合ってるよ。さすが私の娘だね!」
『あ、ありがとうございます。』
その後はお父様からお茶を頂き小さい頃のシュウさんの写真もこっそり頂いた。
「花子そろそろいくぞ。」
「おや?もう時間かい?寂しくなるね。またおいで、花子」
『はい、次はお茶菓子をもってきますね!』
「楽しみにしてるよ。」
そうして、私たちはお城を後にした。
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