革命
「〜〜♪あーいい眺め。ねぇ貧民、飲み物」
「…だるい」
「大貧民は扇子を持て〜♪」
「…あまり調子に乗るな、家畜が」
「んん〜?聞こえないなぁ?」
先ほどまで三つ子と6人で、トランプの【大貧民】に興じていた私たち。
もちろん、ただやるだけじゃつまらないから、
【大富豪は貧民・大貧民を5分間、自由に出来る権利】を賭けて。
…策を練らずにこんなことをやり始めるほど流石に私は愚かじゃない。
普通に勝負してもこの二人に勝てないことは分かってる。
日ごろこの二人には散々お世話焼かされたり、調教されたりしてるからなんとか鼻を明かしたかった。
私は事前に三つ子をたこ焼き・甘いもの・マカロンで買収、作戦を練りに練り、この二人を貶しめた。
結果、シュウは貧民、ルキは大貧民。
「花子、あいつ等と何か仕込んだだろ」
「何かな貧民くん。ん?」
「…ったく、なんで俺が…」
私は、二人に肩もみを強要したり、私の素敵なとこを言わせ続けるなどの、
二人からしたらおそらく拷問と等しき行為を5分間じっくり満喫した。
「はぁ〜[V:9825]満喫した…!!!!」
「さぁもう一度だ」
そうルキが言う。
これも私の想定内。
私が手を2度叩くと…
「「「お呼びですか?花子女王様」」」
控えていた三つ子が現れる。
「この愚民どもがもう一度っていうの。仕方ないからもう一度、やってくれるかしら?」
「「「御意!!!」」」
ライトが慣れた手つきでトランプを切り、配っていく。
…そう私たちの作戦の切り札はここにある。
ライトが私の手札に【たまたま】いいカードが来るように配る。
二人には【たまたま】弱いカードが。
カードを配るライトを見ながらルキが
「…提案がある。ルール変更をお願いしたい。
【大富豪と富豪が今日1日、大貧民を自由に出来る権利】を賭けたい」
私は快諾。だって私の勝利はライトによって確定している。
…私はその慢心から、二人が黙って頷くところを見ていなかった。
ゲームをはじめて中盤まではよかった。
ルキから2と1を1枚ずつ受け取っているし…
あらかた弱めのカードも掃けた。楽勝♪
そう…本気で思っていた。
ルキが、あのカードを出すまでは…
「花子、破産申請しろ」
「??今なんて?」
ルキが出したカードは7を4枚。…革命である。
「う…うそ!!無理に決まってる!!だって6人でやっているのに革命とか…!!!!」
「くくっ…これが事実だ。受け入れろ」
「二人とも!!なんかズルしたでしょ!!」
「最初にズルしたの花子だろ?自業自得」
シュウも嘲るように笑う。
そこからガラっとゲームの空気は変わる。
自分だけは大貧民になりたくないと続々裏切る三つ子。
完全に二人の下僕と化す。
「う…うそ…」
結果、見事に嵌められた私は…大貧民。
シュウが大富豪でルキが富豪。
「さぁ…何をしてもらおうか」
「大富豪様…」
「生半可なものじゃ許容出来ないぞ逆巻シュウ」
「富豪様まで…」
私は二人の愚民から、2度と這い上がれない…。
今日これから来るであろう様々な命令を想像し、身震いした。
fin…?
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