愛情表現
私の大好きなシュウさんはいつだって無気力無関心スーパー穀潰し。
けれど私が何しても本人は無気力だから取りあえず怒る事は、ない。
「シュウさん、シュウさんだいすきです。えへへ。」
「あっそ、勝手に言ってろ。」
隣に寄り添ってぴったりと体を密着させてそう言ったら
チラリとこちらを見たシュウさんが一つ溜息をついてそっぽを向いてしまった。
けれど普段の無気力な彼で鍛えられてる私はこんな事で悲しまない。
「シュウさん、シュウさん。シュウさんの事一杯愛したいです。…いいですか?」
「……勝手にすれば。」
すりすりと擦り寄りながらそう問えばまたそっけない返事。
けれど「やだ」って言わないところが本当に…本当に可愛いって思ってます。
「よいしょっ」
ぐいっと一生懸命両腕に力を込めてシュウさんの身体を動かした。
今は私と彼が真正面から向き合っている状態だ。
今から何をされるのか分かってないシュウさんの頭の上にはハテナマークが沢山浮かんでいそう…
「うりゃー」
「………ばーか。」
わしゃわしゃ
もふもふ。
腕を伸ばしてシュウさんの頭を優しく、精一杯沢山撫で上げる。
するとじとりとこちらを睨みながらも酷い事言うシュウさんに苦笑。
でもね、全然悲しくない。
だってシュウさんの周り、お花咲いちゃうんじゃないかって位嬉しそうな空気でいっぱいなんだもの。
「とりゃっ」
「ぶっ」
座ってたソファに中腰になって今度は彼の頭をぎゅうぎゅうと抱きこんだ。
すると間抜けな音を立てちゃったけどシュウさんは抵抗しない。
調子に乗った私はそのまま彼の頭にぐりぐりと頬ずりしてしまう。
「んんん気持ちいいふわふわ。」
「……俺は気持ちよくないし。」
うっとりと声を出せばまたまた素直じゃないお言葉。
シュウさんシュウさん、気持ちよくないなら突き飛ばしていいのですよ?
別に無理してすりすりと私の体に顔を埋めなくてもいいのですよ?
「んー」
「ぅむ…、」
ゆっくりと、でもちょーっと名残惜しそうに彼の体を解放して
今度はそのまま彼の唇にちゅっとキス。
それから瞼とかほっぺとか色々たくさんたくさんのだいすきですのキスを雨を降らせる。
すると、突然動きだしたシュウさんがそのまま私に覆いかぶさってきて
二人一緒にソファに倒れ込んでしまった。
「ばーかばーか。花子のばーか。…………すき。」
「えへへ、私もだいすき。」
ぎゅうぎゅうと痛いくらい抱き締められて
ようやく彼の口から出てきてくれた素直な気持ちにでれでれと顔がゆるんでしまう。
そして私からもぎゅって強く抱き締めてみる。
「だぁめ。これからは俺のターン。」
「ふへへ…シュウさん、だいすき。」
彼を抱き締めている腕をゆっくり取られればゆっくりと掌に唇を落とされてそんな台詞。
ああ、これから沢山沢山シュウさんが私にすきを伝えてくれるんだって思うと
それだけで胸がぎゅうぎゅう苦しい。
「花子…だいすき。」
塞がれた唇は無気力でも無関心でも無くて
とても熱くて激しい…私しか知らない彼の愛情だった。
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