15:彼女の浮気


何か最近花子の様子がおかしい。
ずっと携帯いじってやがる。
俺の事を構わずに…俺の!事を!構わずに!!!



「おい花子、何やってんだよまたケータイゲームか…、」



「まってまって、ユーマ君。もうちょっとでエロいシーンに入るの。」



「うおおおおい!ゲームに浮気してんじゃねぇよコノヤロウ!!!」




またいつもの如く携帯ゲームに夢中なのかって思って
ひょいっと覗き込めばなんつーかアレだ。
…俺の彼女18禁恋愛シュミレーションしてた。
しかも相手の男花子って名前よんでんですけど!?


「んだよ!欲求不満なら俺に言えよ!!なんでそんなどこの馬の骨ともしらねぇ男とヤってんだよお前!!」



「………ユーマ君って二次元と三次元の区別つかない吸血鬼だっけ?」



「うおおおお!不名誉すぎるその称号何とかしろ馬鹿野郎ォ!!」



まさしくドン引きであると言った表情で俺を見つめる花子に対して勢いよく携帯を取り上げそのエロゲーのアプリを素早く抹殺してやった。
…俺の花子を取り上げるなんて5億年早ぇわばーか。



ケータイに対して勝ち誇ったようにドヤ顔を決めていたら
花子がじっとこちらを見つめているのに気付いた。
あ?んだよ…何が言いてぇんだよ。
彼女の言いたいことが分からず俺もじっと見つめ返せばニヤリと意地悪に微笑みやがる。



「…ユーマ君、二次元にヤキモチ?」



「は?………はぁ!?」




その言葉に俺の頭は急速に沸騰してしまう。
いやいやいや!そんなやきもち!?はぁ!?
や、で、でもすっげぇムカついたのは事実だし、うん。
たかがお耽美なイケメン男子が花子の名前呼んだだけだけどちょーっと腸が煮えくり返ったけど…
あれ?これってもしかしなくとも…


自身が花子の言う通りやきもち妬いちまってるって自覚しちまえばもうこっぱずかしくて目も合わせられない。
何も言わないでスススと花子のベッドまで移動してシーツを被って潜ると彼女の小さなため息が響く。



「えー。今日私床で寝るの?ユーマ君鬼畜すぎる。」



「…………うるせぇ。」




すっげー恥ずかしいのは変わんねぇけどそんな事いう訳ねーだろ馬鹿。
勢いよく両手を伸ばして花子の体を持ち上げて自身の胸へと押し付ければ満足したのかぐりぐりとその頭をこすりつけてくる。
くっそ、可愛い事してんじゃねぇよ。


「つーかマジ何で急にあんなのやり始めたんだよ。」


「いつものケータイゲームのキャンペーンでさ。あのゲームやったらポイント付くって。」


「………はぁぁぁぁぁぁ。」



俺の問いにさも当たり前のような表情で答えた花子にながーい溜息を吐いた。
んだよ…本気で俺じゃ満足出来てねぇのかって不安になっちまったじゃねぇか。


ぶすっと不機嫌顔を睨みつけていればむにむにと頬を突かれてしまい、腹が立つのでそこに空気を入れて押し返してやればへにゃりと力なく笑う花子はやっぱり可愛い。



「えへへ、ユーマ君かわいい」


「うるせぇばーか。…もう二度とあんなゲームすんじゃねぇぞ。」


「はーい」



相変わらず間の抜けた返事をしやがる花子をもう今日は何もさせねぇように強く抱き締めて俺から離れられなくしてやると
嬉しそうにきゃっきゃとはしゃぐからまた俺の乙女心はズドンだ。



くっそ、俺…どんどん花子に夢中になってる気がする。



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