ライト君の場合


「ああーん!花子ちゃんお誕生日おめでとう!ホラホラ、今日は特別に僕を好きにしていいんだよぉ?んふっ♪」


「…ええっと、生ごみって今日出してもよかったっけ?」


「放置プレイだなんて高等テクニックだね!僕の知らない間にいつの間にそんなビッチちゃんに!ああもうたまらない!」


…あのさぁ、自分の誕生日に部屋に入れば愛しの彼が緑色のリボンによって亀甲縛りになって横たわってビチビチしてたらそのまま思い切り踵落としを食らわせても別に誰にも咎められないと思うんだよね。


「あっ、今度はSMプレイ!?いいよ、もっと…もっとその綺麗な踵で僕を蹴っていいんだよ花子ちゃ〜ん!」


「ええいやかましい!」


私の蹴りを食らっても嬉しそうにハァハァするライト君にしびれを切らせて
彼の身体に縛られているリボンを素早く解いて横たわっていた身体を勢いよく起こしてやる。


…変態の彼女をしていると亀甲縛りの解き方位熟知してしまうものである。


「全く…お約束過ぎて言葉も出ないよライト君、一度地獄辺り行ってきなよ。そして二度と帰ってこなくていいよ。」


「んふっ♪そんな事言って〜ホントに僕が死んじゃったら花子ちゃん淋しくて泣いちゃうくせに。」


「そりゃね。」


彼の言う通り、こんなどうしようもない変態だけれど私は彼を心底愛してしまっているから
実際消えられてしまえば私は廃人になってしまうだろう。


小さくため息をついてベッドに腰かければまるでかるがもの子供の様に後をチョコチョコついてきて
ぴったりと私の隣に寄り添うように座るライト君。
…だから自分が美形だって自覚している男はタチが悪い。


「んふっ、顔…真っ赤だねぇ」


「大好きなライト君が近くにいるからね。」


じっくりと見つめられながらそんな事を言われたから素直な気持ちを口にする。
すると彼はきょとんと目を開いていたがにやにやと嬉しそうに笑いながらぎゅーっと私を抱き締めてきた。


「じゃぁ、こうすれば僕の可愛い花子ちゃんはもっと赤くなるのかなぁ?」


「………やだ、こんなんじゃ全然足りない。」



いたずらっ子な彼の腕の中でもぞもぞと体を動かして、ようやく辿り着いたその綺麗な唇にキスを落とした。
そしてそのまま全体重をかけて彼をベッドへと押し倒す。


「花子ちゃん?」


私に押し倒されたのが予想外だったのか、間抜けな顔のライト君もう一度自分からキス。
こんな事、滅多にしない。恥ずかしいもの。
だけど今日は誕生日。
自分の生まれた日位、自分に素直になるのも悪くない。


何度も何度も色んな所にキスをして、されるがままの彼に、今私が出来る精一杯のおねだり。



「ライト君、お願い。お誕生日様の私をライト君で満足させて?」


そんな言葉と共に先程まで彼の身体を縛っていた緑色のリボンを短く切って徐にライト君の髪に括り付けた。
すると挑発的な笑みで彼は囁くのだ。


「こーんな可愛い僕に今から抱かれるってどんな気分?」


そりゃね、もう随分と長い事変態の彼女をしている訳ですから。
その問いに帰す答えなんて一つだ。
そのまま二人して絡み合ってシーツの海に溺れて呟いた私の言葉さえ貴方は逃がさないだろう。



「最っ高の気分だよ」



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