にゃんにゃんにゃん
「ああ〜もう…可愛い、かわいいよぉ…」
パシャパシャ
「ぅ…ん、」
「あ、ヤダ寝返りうっちゃった。撮影場所かえないと」
現在私は絶賛彼氏撮影会中である。
いつもいつも寝てばっかりで私に構ってくれないシュウ君に、以前コウ君から「これでシュウ君とのマンネリも一発で解決だよ!」と手渡された可愛い可愛いネコミミさんを相変わらず爆睡中の彼にそっと装着して
あまりにもの可愛さに身悶えながら、これは記録に残さねばとさっきから必死に携帯カメラで何枚も可愛いにゃんこシュウ君を撮りまくっている。
「うう…この可愛さは犯罪だよぉ」
もはや私よりずっと可愛すぎる彼氏に涙目だ。
もう我慢できずにゆっくりとシュウ君の頭を撫でれば少しばかり眉を動かして
もぞもぞと体を動かしちゃう彼が愛おしくて愛おしくて
残り少ない私の理性は易々と破壊されてしまった。
「しゅうくんぎゃわいい!」
「ん…、ん?花子…?何して…って、何だコレ。」
携帯を放り投げてそのまま静かに眠っているシュウ君に思いっきり抱き付けば
その衝撃で彼は目を醒まし、自身の頭の上の違和感に気付く。
けれど私はそんなのお構いなしにぐりぐりと可愛すぎる彼氏の胸に顔を埋めて頬擦りをしている。
「おい、花子…」
「えへへ、シュウ君かわいいよー!もうホント可愛いよー!」
大はしゃぎの私に対して盛大な溜息を吐いて思いっきり体勢をぐるりと反転させる。
あれ?今最高に可愛いシュウ君に押し倒されてしまってるけれど、あれ?
「花子、何これ。」
ちょいちょいと自身の頭上のネコミミをいじりながらそう問うてくるシュウ君は
私を押し倒しちゃってるけどやっぱり可愛くて緩む顔を抑える事無くニコニコしながら答える。
「あのね!コウ君がそれでマンネリ解決って!流石だね!シュウ君可愛くてホントにマンネリ解決!」
「はぁ…花子ってここまで馬鹿だったっけ?」
ぐったりと項垂れてしまったシュウ君に私はハテナマークだ。
そしてそんな私の額をぴんっと弾けば不機嫌顔。
ああ、でもやっぱり可愛い。
「あのな、使い方、違う。」
「え?そうなの?」
私はてっきりこのネコミミちゃんで可愛いシュウ君の魅力を引き出して今以上に私が彼にメロメロになると言う感じだと思ってたんだけど。
徐に頭上のソレを外してそのまま私に有無を言わせる前にすちゃっと装着。
そしてすっごく悪い顔だ。
あ、だめ、コレ…ヤバいパターン。
「あ、あのあの…シュウ君…」
「これが正しい使い方だ…覚えておけ」
その言葉と共に深く深く塞がれた唇は酸素さえ与えてくれなくて
必死に補給しようと口を開ければ更に深く絡められてしまう舌にもう成す術がない。
「ぁ…シュウ、くん…」
「違うだろう?」
彼の名前を呼べばどうしてか咎められてしまい
理由が分からず首を傾げれば今度は可愛らしいキスが頬をくすぐる。
「花子は俺の可愛い飼い猫なんだから、人間の言葉なんてしゃべらないだろ?」
「あれ!?もしかしなくてもすっごい怒ってるよね!?怒っちゃってるね!シュウ君!」
どうやら彼の許可なしにこの可愛いアクセサリを装着した挙句撮影しまくって
1人で悶絶していたのがお気に召さなかったらしい。
今その綺麗な顔と額には青筋が立ってしまっている。
「だから違うだろ?ホラ…“にゃー”って、」
「にゃにゃにゃにゃにゃぁぁぁぁ!(ごめんなさいシュウ君もうしないから許して下さい!)」
「俺高貴な吸血鬼だから花子の言ってる言葉わかんない」
すっとぼけた彼が張り付いた笑顔のまま首筋に顔を埋めてしまえば
ペットの私にお仕置きの合図。
お蔭でシュウ君は私の相手してくれたけど…
違う!こういうえっちな感じで相手してほしかったわけじゃない!!
とりあえず彼のお仕置きが終わったらコウ君に盛大に文句を言おうと思った夜更け。
(「コウ君の意地悪!コレのおかげで昨日私はずっとにゃーしか言えなかったんだかね!」)
(「え、ちょっと待って花子ちゃんソレは俺のせいじゃないし、ていうかやっちゃったんだマニアックプレイ」)
(「…おいコウ、次はうさ耳とか持ってこい。」)
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