15:終焉へのカウントダウン


「うーん…やっぱりアヤト君が一番がいいのかなぁ」


「なになに?まぁた逆巻さん?」



ひょいっと花子ちゃんの背後から顔を出せは6つの封筒。
それを見てうんうん悩んでた。
彼女はこちらを振り向いて不機嫌顔。


「コウ君ダメ。コレサプライズだから私の考えてること読んじゃダメだからね!」


「う、うん…わかった。」


いつになく真剣な表情な彼女におされてそのままその封筒を持った花子ちゃんに引きずられていく。
きっと先程の独り言からするにアヤト君の所だろう。


「アヤトくーん!」


「お、花子じゃねぇか!」


愛からずたこ焼きを頬張っていたアヤト君がこちらを向て大きく瞳を見開く。
…俺は無視ですか。別にいいけどさぁ!


「やん!もう相変わらずタコ焼き食べてるアヤト君かーわーうぃーうぃー!」


「おー…あ、これか。」


なんかいつもと様子がおかしい。
なんか…うん、アヤト君が大人しい。花子ちゃんから6枚のうちの1枚の封筒を受け取って徐に彼女の頭をわしゃわしゃと撫でる。

ちょ、ちょっと!俺の花子ちゃんに何してくれちゃってるの!?
けれどアヤト君は俺の視線い気付いているのにもかかわらずその撫でる手をやめない。
対する花子ちゃんはでれっでれだ。


「おい、コウ。コイツ大事にしてやれよ」


「は?はぁぁぁあ!?なんでアヤト君にそんなこと言われなくちゃいけないんだよ!」


「はいはーい喧嘩はあとでねぇ。まだあと残ってるんだから!」



訳わかんないアヤト君の言葉に突っかかろうとするけれどそれは俺の首襟と掴んだ花子ちゃんによって阻止されてしまい。
そのままずるずると引きずられてしまった。

そしてそれから彼女は逆巻兄弟の所を回っていったのだけれど、どうしてか彼らの様子がおかしかった。
カナト君は花子ちゃんにとっておきのお菓子をあげてるし。
ライト君はほっぺにキス。
レイジ君は手の甲にキス。
スバル君は花子ちゃんをぎゅってした。
その度に俺がぶちぎれていたのは言うまでもない。


「さ、最後はラスボス…」


「誰がラスボスだ誰が…ああ、めんどくさい」


「しししししシュウさまぁぁぁぁぁあ!」


俺のつぶやきに、ぬっと背後から現れたシュウ君にいつものようにぐるりと抱き付く花子ちゃんは正直キモチワルイが
されるがままでそのまま何事もなかったように突っ立ているシュウ君の器の広さもすごい…!
そしてひょいっと彼女が持っていた最後の一枚の封筒を取り上げて小さく息を吐き


ごちんっ!



「ちょ、シュウ君!?」


「ああん!暴力的なシュウ様も素敵…!」


彼はいきなり強烈なげんこつを花子ちゃんの頭にお見舞いした。
一体何なの!?こんな事いつものシュウ君ならしないのに!
やっぱり今日の逆巻家はおかしい!

俺だけがオロオロしていると殴られた花子ちゃんに掴みかかったシュウ君が次は彼女にそのまま頭突き。
え、えぇ!?それでも花子ちゃんはニコニコ笑っていて、対照的にシュウ君が凄く怒っている。


「やだぁ!シュウ様ってば今日はご機嫌ななめ?ななめなの!?」


「お前が泣かないのが悪い」


そのシュウ君の台詞で今までの逆巻さん達の態度が明らかにおかしかったのは花子ちゃんが関連しているんだってようやく確信した。
でもその理由が分からない。けれど彼女に何かあったのはどうやら事実みたいで。
俺はシュウ君に掴みかかられている花子ちゃんに問うてみる。


「ねぇ、花子ちゃん…どういう事…」


「言ったじゃん、サプライズだからナイショ★」


「お前…っ!」


俺の質問に相変わらずの笑顔で答えた花子ちゃん。
でもシュウ君はその言葉で更に激昂した。
けれど、そこまでだった。


「シュウさま 、ごめんなさい」



悲しそうに笑った花子ちゃんにシュウ君はその手をゆっくりと離した。
そしてぎゅっと彼女を抱き締めて、じっとりとこちらを睨みつける。


「な、何…」


「もうお前が花子の彼女だろ…」


「なななななな…!はぁぁぁぁあ!?」


シュウ君の大暴言に俺が堪忍袋の緒が切れて大きな声で叫び散らした。
だからこの時、少しばかりの違和感に気付かなかったんだ。





「はぁ…まったく昨日は一体何だんだよ〜」


昨日の出来事を思い出しただけでも気分が悪い。
逆巻さん達は様子がおかしかったし、最後は花子ちゃんだってちょっとおかしかった気がする。

あの後いくら聞いてみても「サプライズなんだから!」だけしか言わない彼女は何も教えてくれなかった。
まぁあの後いつも通りの花子ちゃんに戻ったから大したことじゃないんだろうけどさぁ…


っていうかそれにしても今日花子ちゃんやけに起きてくるの遅くないかなぁ?
どうしたんだろうか。
不意に彼女の部屋を覗き飲んでみるとベッドに膨らみ。あ、やっぱまだ寝てる。
全く仕方ないなぁ〜
俺は盛大にため息をついて彼女の体をゆさゆさと揺らす。


「ちょっとぉ〜花子ちゃん?もういい加減起きなよ。何時だと思ってんの?」


「…………」


「ねぇ、ちょっと花子ちゃ…





花子ちゃん?」



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