遭遇 福富寿一
新開:蒼ちゃん!
荒北:おい蒼!
「あれ、今日は帰り一緒だったの?珍しい」
新開:ああ、まあ駅で一緒になって
荒北:呑気に話してンじゃねェよ!
新開:そうだった!
「?」
荒北:最近福ちゃんに会ったか?
「え、会ったよ……あー…会った、ね」
新開:なんで目が泳ぐんだ?
「いや、…で、それがどうしたの?」
荒北:さっき会ったンだけどよ、なに話した?
「え?福富さんから聞いたんじゃないの?」
新開:いや、それが寿一の様子は明らかにおかしかったんだけど…
荒北:なんつーか、聞けなかったっつーか…
「どうおかしかったの?」
新開:突然『お前達は大事にしてもらっているようだな』とかって…
荒北:鉄仮面の福ちゃんが笑ってンだぜ?
「ふふ、福富さんまじめだなあ」
荒北:やっぱり蒼と会ったのが原因だろ
「いやあ、この間飲み会の帰りにたまたま福富さんに会ったんだけど、わたしちょっとふわふわしてて変なこと言っちゃって」
新開:変なことって?
「福富さんが2人が迷惑かけてないかーとか、いい奴らだからーとか言うもんだから、つい」
荒北:つい?
「2人のこと、すっごく大事にしますから!だから安心してください!って」
荒北:………
新開:………
「すぐなに言ってんでしょうねって笑ったんだけど、福富さんまじめに受け取ったのかなあ?いやそのときはわたしも真剣だったんだけど」
荒北:それで福ちゃん…
新開:それで寿一…
荒北,新開:安心したような顔してたわけか
「ふふ、仲良しだね」
新開:なあ靖友…
荒北:ンだよ
新開:オレら捨て犬とか捨て猫だと思われてんのかな
荒北:…かもな
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Around and around*