嵐の夜は


 「今夜は台風が直撃かー」


ビョオォォビョオォォ


 「う、風強い」


ゴオォォ…


 「あーもー、なんなのこの音ー」


 「なんでこんな日に限って、2人とも自転車の練習で泊まりなわけー?」


 「…………」


ビチャビチャビチャビチャ


 「雨、ひどくなってきたなあ」


 「このビチャって雨の音、血飛沫が当たった音に似てるよね、実際聞いたことないけど」


 「…………」


 「怖くてカーテン、開けられないや」


 「…………」


 「独り言多いのは怖いからかな…」


ガチャガチャ


ビクッ


 「や、なに?玄関?え、誰」


ガチャガチャ


 「ちょっと待って、ドアガード、したっけ…?」


ガチャ


 「ぎ、」


新開:蒼ちゃん!なんともないか!?


荒北:蒼!! 大丈夫か!?


 「………」


荒北:おい、どーした?


新開:固まってるけどなんかあった?


 「、なんで、いるの?帰ってくるの、明日の夜って…」


荒北:今回のけっこうヤベーかもって言ってンだろ


新開:蒼ちゃん1人にしとくの心配で


 「でも、自転車は?」


荒北:置いてきた


新開:また取りに行けばいいし


 「大事な自転車置いて、帰ってきたの?そんな濡れて」


荒北:悪ィかよ


 「、っ悪くない!2人ともすきー!」


新開:!?


荒北:!!?


新開:…よっぽど怖かったのかな


荒北:こんな蒼珍しいだろ


荒北,新開:でもまあ…悪くない、か

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