孤独の青と二人きり
ベッドに腰掛けるロイエンタール元帥を力任せに押し倒すと、深い青の外套がシーツの上に波のように広がった。一瞬、彼は驚いたような顔でこちらを見たが、すぐに皮肉めいた笑みを見せる。
「…酔っているのか?」
彼の問いに否定の意思を伝えれば金銀妖瞳の元帥は眉間に皺を寄せた。その表情から、嫌悪という感情を読み取ることは容易い。
同性であることも相まってだろうが、好意を寄せていない、気にもとめない相手から恋慕の感情を持って押し倒されていることに不快感を抱いているのだろう。押し退けようと手を払う彼の手首を押さえ付ける。
彼の存在は蠱惑的だった。容姿も、生き様も。
彼の生きる世界に、自分の存在を刻むことができるのならば。その感情は憎悪だとしても構わない。彼の魅力に狂わされてしまった、愚かな人間の一人になるだけだ。
自分を睨みつける瞳が訝しげに揺れる。後には引けないと覚悟を決め、敬愛する元帥の首筋に口付けを落とした。