煌びやかなシャンデリアが輝く神羅ビルの大ホール。毎年恒例のクリスマスパーティーには、関係企業の重役や名士たちが集まり、格式高い社交場としての華やかさを誇っていた。

ルーファウス神羅は、パーティーの中心にいるべき人物として冷静な表情で会場を見渡していた。その隣には、完璧な微笑を浮かべた恋人であり秘書でもあるみみが控えている。エレガントなドレスに身を包んだ彼女は、誰もが目を奪われるほどの美しさを放っていた。

だが、ルーファウスの視線は彼女から離れることはない。今日の会場には、みみに執着する御曹司エドワードも招かれていた。彼のしつこいまでのアプローチは、ルーファウスにとって目障りでしかなかった。

「社長、次の取引先の方が……」
みみが仕事の顔で声をかける。ルーファウスはうなずきながらも、周囲を警戒する視線を怠らない。

そんな中、エドワードが颯爽と現れた。派手なスーツと自信満々の笑みで周囲をかき分け、みみのもとへまっすぐ向かってくる。

「みみ、今日も美しいね。こんな夜に君がそばにいないなんて考えられないよ。」
エドワードの甘ったるい声に、みみは一瞬表情を曇らせたが、すぐにプロの秘書らしい微笑みを作った。

「エドワードさん、お久しぶりです。今日はお楽しみいただけていますか?」

「いや、まだだよ。」エドワードはみみの手を取ろうとする。「君が僕と一緒に踊ってくれたら、この夜は完璧になるんだけどね。」

その瞬間、ルーファウスが割って入った。彼の冷たい青い瞳がエドワードを射抜く。

「彼女は忙しい。君の相手をしている時間はない。」

エドワードは肩をすくめ、挑発的に笑った。「随分と厳しいね。君は彼女の上司かもしれないが、彼女の自由まで奪うつもりか?」

みみが困った表情を浮かべ、ルーファウスの袖を引いた。「社長、私は大丈夫です。エドワードさんには丁重にお断りしますので……」

だがルーファウスは彼女を見下ろし、静かに首を振った。「いいや、君にそんな役目を押し付けるつもりはない。」

彼はエドワードに向き直り、冷たく言い放つ。「彼女は僕の大切な存在だ。その執着を見過ごすほど、僕は寛容ではない。」

その一言に、エドワードの笑みが引きつる。「ほう?それは社長としての発言か、それとも男としての発言か?」

ルーファウスの表情は変わらないまま、声だけが一層冷たくなる。「どちらでもいい。君が理解すべきは、みみは君のものではなく、君に近づかれることを望んでいないという事実だ。」

周囲のざわめきの中、みみは不安そうに二人を見つめたが、やがて一歩前に出た。そして、エドワードを真正面から見据え、毅然とした声で言った。

「エドワードさん、あなたの好意には感謝します。でも、私はもう決めたんです。私が隣にいたい人は、ルーファウスだけです。」

その言葉に、エドワードは一瞬言葉を失い、やがて軽くため息をついた。「……君がそう言うなら仕方ないな。だけど、いつか気が変わる時が来るかもしれない。それを楽しみにしておくよ。」

彼は皮肉を込めた微笑みを浮かべ、会場の奥へと消えていった。

静寂が戻り、ルーファウスはみみの肩にそっと手を置いた。「よく言った。」

みみは疲れたように微笑み、「ありがとうございます。でも、もう少し控えめにしてくれたらよかったのに……」

「無理だ。」ルーファウスは端的に答え、彼女の手を握った。「君を守ることに関しては、僕は控えめでいるつもりはない。」

会場のイルミネーションが二人を包み込む中、みみは彼の強い言葉に思わず微笑んだ。そして、そっと彼の手に自分の手を重ねた。

煌びやかなパーティー会場の片隅で、ふたりの絆は再び深まっていった。





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関係する企業を集めて行われるクリスマスパーティーでの一幕。ライバルの執着心と主人公の嫉妬の感情を内容に含める。