朝日がカーテン越しに差し込むスイートルームのベッド。心地よい温もりの中、みみはゆっくりと目を開けた。隣にはまだ眠っているルーファウスの端正な横顔があり、見慣れたはずなのに思わず見惚れてしまう。

だが、次の瞬間、昨夜の記憶が鮮明によみがえった。

「膝枕してって…髪を撫でてって…ぎゅっと抱きしめてって…!」

酔った勢いでたくさんのわがままを言った自分を思い出し、みみは布団を頭まで引っ張り、ベッドの中で悶絶した。

「恥ずかしすぎる…!」

だが、そんな彼女の動きに気づいたのか、隣で微かに動く気配がした。ルーファウスが目を覚ましたのだ。

「朝からずいぶん騒がしいな。」

低く甘い声が布団越しに聞こえてくる。みみは布団から顔を出すべきか葛藤したが、次の瞬間、ルーファウスが布団を引き剥がした。

「おはよう、昨夜のわがまま姫。」

その言葉にみみの顔が一気に赤くなる。

「そ、それ言わないで!」
みみは枕を引っつかむと、彼に投げつけようとしたが、ルーファウスは軽々とそれをかわす。

「お前が普段あまりわがままを言わない分、昨夜は楽しかったよ。」
彼はみみの髪を優しく撫でながら微笑む。だがその目には、少し意地悪な輝きがあった。

「俺に膝枕してくれだの、もっと撫でてくれだの、どれも可愛かった。特に『ぎゅっと抱きしめて』ってお願いした時のお前の顔、最高だったな。」

「や、やめて!思い出させないで!」
みみは顔を両手で覆い、身をよじらせる。

ルーファウスはそんな彼女を見下ろしながら、さらに追い打ちをかけた。
「それで、今朝も何かわがままを言いたいか?昨夜みたいに甘えたいなら、いくらでも聞いてやる。」

「もう言わない!」
みみは力強く首を振るが、その頬はまだ真っ赤だ。

ルーファウスは笑いをこらえきれず、彼女をぐっと引き寄せた。そして、耳元で囁く。
「安心しろ。俺はお前のわがままなら、いくらでも叶えてやる。お前が可愛すぎて、昨夜のことを忘れるなんてできないからな。」

その言葉にみみは完全に参ってしまい、彼の胸に顔を埋めた。恥ずかしさと甘やかな幸福感が入り混じり、彼女の頬の熱はなかなか冷めることがなかった。

一方でルーファウスは、そんな彼女を抱きしめながら静かに笑う。昨夜といい、今朝といい、彼女の可愛らしさが愛おしくてたまらなかった。